【香菜子さん連載】vol.28 暮らしの中の秋色【前編】

香菜子さんの、日々にピタリなもの
2018.10.25

香菜子さんと一緒にマンスリーでお届けしている連載「日々にピタリなもの」。香菜子さんが実際に使って、着こなして、楽しんで、心から「こりゃあ、いい!」と絶賛したものを、ご紹介していますー。

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秋も深まってくると、着こなしだけでなく暮らしにもこっくりとした色を取り入れたくなりますよね。そこで今回は、香菜子さん宅にある秋色アイテムを探してみました。【前編】では、この季節に使いたくなるシックな色合いの陶器たちをご紹介します!

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まずはこちら。友人が営む古道具店で見つけたというシュガーポットとミルクピッチャーです。1960~70年代に日本で作られたものだそう。「北欧製のようなシルエットと色に惹かれて購入しました。硬質でシュッとしているのに、ほんのり手仕事のあたたかみがある、そのバランスがいいなと思って。木の実を思わせる色合いも、秋らしくて素敵ですよね」

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こちらは、陶芸の街・笠間を訪れた際に見つけたカップ。「鴨工房」鴨瑞久さんの作品です。これもなんだか北欧テイスト!

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よく見ると、ひとつひとつ色も質感も違います。「マットな手ざわりのものも、とろりと艶やかな質感のものも素敵だったので、あえて同じもので揃えるのではなく、4つ並べたときにそれぞれのよさが引き立つような組み合わせで選びました。ニュアンスのある中間色が、秋らしくて気に入っています」

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「今日は少し目先を変えた感じでテーブルコーディネートしてみようかな」と香菜子さん。丸い食卓にテーブルセンターを敷き、4つのカップを並べてくれました。

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おお、なんだか北欧のおうちみたい。あえて等間隔じゃないってところがニクいですねー。実はこのテーブルセンター、香菜子さんのお父さま、染色工芸家・田尾日出郎さんの作品。伝統的な手法で染められたものなのに、こちらも不思議と北欧を感じさせるデザインです。親子で好みが一緒!!

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せっかくだから、もうひとパターン、テーブルコーディネートを考えてみてくださいな。「それなら加藤かずみさん作のケーキスタンドが合うかも! 上には何を置いたらいいかなあ……」

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「秋の果物ということで、梨はどうでしょう……。わわわ、お供え物みたいになっちゃった」。失敗の仕方がかわいすぎます(笑)。香菜子さんもコーディネートするときは試行錯誤なのですね……。

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「じゃあ、バナナは?」 おお、これはどんぴしゃり、はまりましたね。まるで静物画のようで素敵です。

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ちなみに今年の十五夜も、お父さまの作品が大活躍だったという香菜子さん。どういうことかというと……

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なるほど! 部屋でも鑑賞できる満月のタペストリー! 今年は曇りでしたものねー。「この横にススキを飾って、お団子を食べました。ひと味違うお月見も、ときにはいいものですね」

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香菜子さん宅のリビングにはもうひとつ、素敵な陶器の作品があります。写真中央に置かれているのは、女子美術大学の陶芸科で学んでいたころに制作した花器。黒一色なのに、マットな質感となだらかな曲線からやさしさが感じられる、香菜子さんらしい作品ですね。当時師事した伊藤公象先生から学んだのは「用の美」。飾るためのものではなく、使って美しいものの素晴らしさを教えてもらったそう。

そういわれると、この作品もオブジェのようでいて、実用性のある花器……ん? でもこれ、どうやって生けるんですか?

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「実は中が空洞になっていて、この部分に穴があいているんです。左右に水を入れて長い茎の花を生けると、この穴から花が逆さまに顔を出す仕掛け。今見ると完全に“若気の至り”ですね(笑)。とんがっている感じが恥ずかしい~。歳をとってよかったなと思うことのひとつが、とんがらなくても自分を表現できるってことに気づけたことですね。何ごとも肩ひじ張らずにできるのって楽しいし、より視野が広がる感じがします」

ブラボー!
そんな香菜子さんを見習って、歳を重ねることを楽しんでいきたいなあ思う、秋の夜でした。


→【後編】へ続きます

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Profile

香菜子

Kanako

モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。著書『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
https://vilhelms.thebase.in/
Instagram「@hotelvilhelms

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