時間を濁らせない vol.4 井田典子さん

暮らしのおへそ
2019.03.14

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そんな息子さんも社会人となり、オーストラリアへ旅立ったそう。

時には仕事がうまくいかなかったり、人間関係に悩むこともあります。

「世の中は気の合う人ばかりじゃない。自分自身も不完全なのだから、うまくいかなかったときは、祈ろうと思ったんです」と井田さん。

7年前、51歳の時に洗礼を受け、クリスチャンになりました。

「これまで全部自分で責任をとらなくちゃと思ってきたけれど、私の真ん中に神様がやってきたので、祈ってゆだねられるようになりました。すごく生きるのがラクになりましたね」

自分から降りる

朝食後は聖書を読む。
大いなる存在に身をゆだねれば
心穏やかに生きていける。

4-1
朝食後は新聞を読むより先に聖書を読む。「新聞を先に読むと、気が散って聖書に戻れなくなりますから。新約、旧約聖書を通読するのが目標なんです」

コツコツと暮らしの小さな「決まりごと」を積み重ねてきた井田さんがたどり着いたのが、人生の決定権を手放すことだった……。自分で「コントロールできること」と「できないこと」の間にきちんと線を引けるのが井田さんのすごさなのかもしれません。

4-2
3/4生活をする 東日本大震災を機に、生活のサイズをコンパクトに。消費を4分の3にできないかと意識するようになった。自身の収入の4分の1は献金や寄付など社会のために使うそう。

「思うようにならないことも多いなか、片づけだけは自分の思いのままになり、やったら必ず毎日がよくなります。自分の暮らしは自分で変えられる。いつからでも新しくなれるということを伝えたいですね」

 

暮らしのおへそ Vol.26」より
photo:馬場わかな text:一田憲子

Profile

井田典子

Noriko Ida

整理収納アドバイザー。テレビや雑誌などで「片づけの達人」「スーパー主婦」として活躍。主婦ならではの実践的な整理、収納術が好評で全国各地で講演を行う。著書に『「引き出し1つ」から始まる!人生を救う片づけ』(主婦と生活社)がある。
https://idanoriko.jimdo.com

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