歩くことは思考の時間 vol.3 小島 聖さん

暮らしのおへそ
2019.05.08

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ジョン・ミューア・トレイルを歩いたとき
本当に気持ちがよくて、とにかく毎日が楽しかった。
こんな素敵な遊び方があるんだ、
こんな自然とのふれ合い方があるんだ、
みんな遊びにおいでよ。ただそう伝えたかった。
その素晴らしさは体験しないとわからないから。

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とはいえ、かなりハードな山歩きをするなかで、怖い思いをしたことはなかったのでしょうか?

一度歩きはじめたら
前に進むしかない

「これまで、国内では自分より経験のある人と常に一緒で、海外では必ず山岳ガイドさんをつけていたので、私はいつも頼る立場。それが、アメリカのカリフォルニア州にあるジョン・ミューア・トレイルというロングトレイルを女子2人で20日間かけて歩いたとき、初めて私のほうがスキルがあるという状況になったんです。頼るものが何もなくなったとき、私はまだ自然のことを何も知らないということを思い知らされました」

雨が降って道がなくなり、どっちへ行けばいいかわからない、膝上まで水に浸かりながら急流の川を渡らなくてはならない、雹が降ってきた、雷が鳴っている、でも逃げ場がない……。

「本当に知らないことだらけで怖かった。でも、歩きはじめたら、引き返すことも、途中でやめることもできない。どんなことがあっても、自分でどうにかして前に進んでいくしかないんです。そうやってゴールしたときの達成感たるやもう。歩いて汗をかいて、ビールを飲んだときは本当に幸せ!」

その気持ちよさを、言葉にすることはできないと小島さんは言います。歩くという原初的な行為だけでここまで来たからこその喜び。その素晴らしさは体験しないとわからないのだと。

「こんな素敵な遊び方があるんだ。こんな自然とのふれ合い方があるんだ。みんなも遊びにおいでよ。ただそう伝えたくて、本を書きました」


→vol.4につづきます


「暮らしのおへそ Vol.26」より
photo:在本彌生 text:和田紀子

 

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Profile

小島 聖

Hijiri Kojima

東京都生まれ。1989年に女優デビュー。1999年、映画「あつもの」で第54回毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。コンスタントに映像作品や話題の演出家の舞台にも多数出演。国内にとどまらず、海外の山にも登るのが好き。料理やアウトドアに関するライフスタイルでも注目されている。
http://blog.honeyee.com/hkojima/

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