組み合わせ自由。カイ・クリスチャンセンの「FMシステムウォールユニット」

今日のひとしな
2016.05.19

~halutaの北欧アイテムvol.19~

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みなさん、整理整頓してますか?
今日ご紹介するのは、1968年に発表されたFMシステムウォールユニットです。

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¥550,000~

脚がなく、壁にアイアンの支柱を固定し、ブックシェルフ、マガジンラック、デスク、デスクランプ、バーキャビネット、レコードラック、チェストなどなど、いろんな家具を、自由に取り付けることができる壁付けユニットシステムです。

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ミッドセンチュリーの時代、1950~70年代に発行されたインテリア系の海外雑誌を見ているとこれ、ほんとうによく見かけます。当時の人が、まさに「豊かなで素敵な暮らしの象徴」のように感じ、夢と憧れを抱いていたからでしょう。

そんなブームもひと段落したのか、今でも生産しているメーカーはほぼありません。ただ当時の欧米の人たちが描いた夢を、現代における日本人の私たちが手に入れることができるなんて、それこそが夢のような気がします。

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こちらのデザインを手がけたのは、本コーナーでも名作椅子3連発でご紹介した、我らがカイ・クリスチャンセンさん。アメリカでも同タイプのユニットよりも全体的に小ぶりで、圧迫感もなく華奢な印象を受けます。控えめながら、しっかり隙なく仕事してます、という感じ。

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どのパーツをみても余計な意匠は削ぎ落とされ、木目の美しさが際立った、すっきりとシャープな印象。今の言葉でいうところの「シュッと」してますよね。その中では唯一、チェストの取っ手は楕円のかたちをしており、カイクリっぽさを醸し出しています。

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halutaのオーナーも「こういったシステム系の家具って多種多様で、いろんなタイプがあるのですが、中でもカイクリは、本物感、統一感があっていい」とのこと。

またデンマークの家庭では、支柱を2本のみ設置し、デスクとして使っている人をよく見かけるといいます。「高さもいろいろ変えられるので、椅子をさして、書斎コーナーとして。プラス、壁面の収納やディスプレイに使ってる感じですね」

合理的で美しく、飾って、しまえて、実用性も備えている。支柱をまずは手に入れ、少しずつ買い足していくのも、まさに夢がありますよね。1511518_04

 

haluta

主にデンマークから仕入れたヴィンテージの北欧家具、雑貨を扱う。「今日のひとしな」コラム執筆は、ウェブブック「haluta365」編集長・山村光春さん。

 

haluta kanda(ハルタ カンダ)

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haluta AndelLund(ハルタ アンデルンド)

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