“情報整理の” もやもや 福田春美さん Vol.1

暮しのもやもやを、整える
2019.07.03

頭のなかにあるものを広げて平らに見る

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キッチン前にあるダイニングテーブルで、食事もするし仕事もする。今取りかかっているプロジェクトで集めてきた書類を広げて、全体を眺めることで、俯瞰する目をもつことができ、思考のもやもやが整う。

 

ブランディングディレクターの福田さんの仕事は、たとえばこんなふう。とあるショップの新規オープンのために、まずはどんなものを集めるかを書き出します。「オープニングはどんな感じにしたいですか?」と希望を聞きながら、さらに絞り込み、店内のエリアごとに、どんなブランドを置くか、細かくリストを作り提案。さらに、PRの方法までを考えます。

見せてくれた書類には、商品ひとつひとつの写真が貼りつけられ、価格や仕入れ先がまとめられています。このすべてのものを選び、交渉をし……。その裏側にある時間と手間を考えるとクラクラしてきます。

つい最近は、北海道十勝のホテルのもの選びのアドバイザリングを手がけたり、バラエティショップのコンセプトワークをお手伝いしたりと、その仕事は多岐にわたります。

長年アパレルの世界でファッションディレクターとして働いていた福田さん。パリで暮らし、帰国後ライフスタイル系の仕事へシフトしたそう。

「収入は減るし、不安だったけれど、人ってちゃんと頼れば助けてくれるんです。『私はこういうことがしたいんです』と伝えて歩いたら、いろんな人が動いてくれて……。それから、ちゃんと自分の弱みも言える人間になりたいと思うようになりました」

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プロジェクトが始まるときには、最初にまず必ず「仮説」を立てる。それをやってみて、何かが違うなと思ったら「修正」を加える。その上で「修正を入れた仮説」を立て、再びやってみる。これを何回も繰り返すことで、プロジェクトにぴったり合う方程式が見えてきて、正解を導きやすくなる、という仕組み。

 

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「クオバディス」のスケジュール帳を愛用。シールを貼って自分仕様にカスタマイズ。スケジュールは、これをするには◯時から◯時まで◯時間かかると面で管理。思いついたことは付箋でプラス。

 

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プロジェクトが始まると、まずはまっさらな「ツバメノート」を用意。ここに思いついたことを書き込んでいく。見つけた商品のイラストを描いたり、スケジュールをグラフにしたり、アイデアを現実化するまでを図にしたりと、見えないものをビジュアル化して描き込むのがポイント。

 

→Vol.2につづきます

「暮らしのもやもやを、整える」より
photo:興村憲彦 text:一田憲子

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Profile

福田春美

Harumi Fukuda

ブランディングディレクター。ファッションディレクターとして活躍した後、渡仏。帰国直後の東日本大震災で価値観が変わり、ライフスタイル全般のブランディングを始める。著書に『ずぼらとこまめ』(主婦と生活社)。

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