素敵な器を使った朝ごはんコラム、1月担当は「うつわPARTY」の坂根さよみさん

器店主の朝ごはん
2016.12.30

月替わりで人気の器店の店主さんに、素敵な器を使った朝ごはんの様子をご紹介いただく連載「ある日の朝ごはん」。年明けからの1か月間、駒場東大前駅の近くにある「うつわ PARTY」の坂根さよみさんに担当していただくことになりました! ひと足さきに、お店の様子をご案内しますね。

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「うつわPARTY」は、静かな住宅街に23年前から佇む器店。元々は、店主・坂根さんのお母さまが洋裁店を開いていた場所でした。料理好きのお母さまの影響で、若いころから料理や器が好きだった坂根さん。お店を開く前、コピーライターやフリーライターとして働いていたころは、取材の合間に「桃居」や「サボアヴィーブル」など面白い企画展を開いているお店をちょくちょくのぞいては、刺激を受けていたそう。

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また、地方取材にかこつけて作家さんの工房を訪ねたり、休日に陶器市をまわり多くの作家さんと知り合ったりするうちに、さらに器の奥深さを知るように。そしていつしか不特定多数の人に向けて出版物などを作るのではなく、直接ものが手から手に渡る仕事に携わりたいと思うようになりました。
こうして「うつわPARTY」は始まったのです。
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「最初のうちは、企画展用に作家さんが制作してくれた作品に対して、意見や感想を言うことなんて、とてもできませんでした。気後れして、おどおどしちゃったりして。でも20年以上続けて肝が据わってきたからか(笑)、これは好きだなとか、こういうフォルムのほうが使い勝手がいいかもなどと、作家さんとざっくばらんに話し合えるようになりましたね」
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初期のころは、土っぽいシックな色合いのベーシックなお皿を揃えていましたが、最近のラインナップにはポップな色合いのものや、細長い四角形や楕円形など少し変わった形のお皿も増えているのだとか。

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「テーブルに並べる器がすべてベーシックだと、単調になってしまうでしょう? そのうちの1つを個性的なものにするだけで、リズムが出ておいしそうな食卓になるんです」

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こちらは、秋に開催した「六寸鉢展」で、長くお付き合いしている人気作家さんたちに制作してもらった器たち。企画展のアイデアは最近ことに、どんどん湧き出てくるそうで、「いろいろ企画して作家さんにオーダーして……と突っ走ってから改めて数えてみたら、今年はなんと18回も企画展をやることになっちゃったんです(笑)。でもそのほうがきっと、お客さまも面白いでしょう?」

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この記事のための取材をしている最中、ある料理家さんが器を買いにいらしたのですが、いわゆるちょっと渋めの作家ものの器が並んでいる店内を眺めて、一言。「やっぱりPARTYさんの常設は、かわいいわー」。「かわいい」という形容詞は一見、当てはまらなそうにも思えますが、それはきっと、坂根さんのチャーミングな人柄と心意気に対してだったのかもしれません。

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メインテーブルの下をのぞくと、上に置ききれない器がたくさん積まれていました。常連さんの中には、こちらからチェックする人もいるそうですよ。掘り出し物が隠れていそうな雰囲気むんむんです。

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今年は企画展が多いので、それを目当てに行く方も常設を見たいという方も、こちらのカレンダーをチェックしてからお出かけくださいね。オンラインショップも充実しています!

 

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うつわPARTY

ひとりのときも、みんなでワイワイ食べるときも、パーティみたいにわくわくした気分になれる器が揃います。コラムの執筆は、店主の坂根さよみさん。

 

東京都目黒区駒場2-9-2
TEL・FAX:03-3467-6830
不定休(展示会中は無休)
営業時間:12:00~19:00(展示会中は11:00~スタートで、最終日のみ17:00まで)

http://utsuwa-party.com/index.htm

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