こつこつ、ゆっくり。 樹木希林さんナレーション・ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』公開です。

こんにちは、編集部の北澤です。

年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。
３連休初日のワタクシは、一年で見事に“汚部屋”と化してしまったマイルームを大掃除中。とりあえず、押し入れの中身を全て出してみましたが、この後どうしたらいいのか途方にくれています。計画性って、大事ですね…。

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今週は、年明け１月２日に公開される、ドキュメンタリー映画「人生フルーツ」をご紹介します。

「人生フルーツ」は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋に住む津端修一さん90歳、英子さん87歳、建築家ご夫婦の物語です。

建築家の修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸を倣って立てたご自宅。キッチンガーデンには四季折々、さまざまな野菜や果実が実り、英子さんの手で美味しいごちそうに変わるそう。

刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなすという英子さん。長年連れ添った夫婦の暮らしには、細やかな心遣いと工夫に満ちています。

かつて、日本住宅公団に勤めていた修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきたそう。風の通り道を残し、自然と共生を目指したニュータウンを計画しましたが、経済優先の時代の影響で完成したのは無機質な大規模団地だったんだとか…。

それまでの仕事から距離を置き、自ら手掛けたニュータウンに家を建て、雑木林を育て始めてから50年。ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼が。

本作のナレーションをつとめるのは、女優の樹木希林さん。

ぜひお正月は映画館で、お二人のコツコツ、ゆっくり人生を感じてみてはいかがでしょうか。

『 人生フルーツ 』

2017年１月２日（月）よりポレポレ東中野にてロードショー他、全国順次公開。
劇場情報など、詳しくは公式サイトよりご確認ください。

そして、お二人の著書「あしたも、こはるびより。」のその後を綴った、
「ひでこさんのたからもの。」が好評発売中です。

つばた英子・つばたしゅういち著
『ひでこさんのたからもの。』
定価：本体1400円+税（主婦と生活社刊）

お正月ののんびりした読書タイムにおすすめですよ。