素敵な器を使った朝ごはんコラム、7月担当は「器MOTO」の鎌野明子さん

器店主の朝ごはん
2017.07.01

素敵な器店の店主さんに、普段の朝の食卓風景をご紹介いただく週末連載「ある日の朝ごはん」。7月は、「器MOTO」鎌野明子さんに担当していただくことになりました。コラムスタートの一足先に、お店の様子をご紹介します~。

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小田急線千歳船橋駅から住宅街を歩くこと徒歩7分。桜並木をくぐり抜けた先にある、大きな三角窓が目印のスタイリッシュな一軒家。こちらが2年前にオープンした器店「器MOTO」です。

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中に入ると、三角窓の形そのままの三角形の空間。まるで教会の中のよう。

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この不思議な空間には、白や黒の器を中心に、木、ガラスの器などが整然と並んでいます。こんなクールなセレクトをしているのは、どんな方かというと……

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ベリーショートが素敵な店主・鎌野さん。なんと、もうすぐ70代を迎えるそう! かっこよすぎます。2年前にオープンっていうことは、60代になってからお店を持ったということですよね?

「そうなんです。器は好きだったんですけれど、私はずっと専業主婦で、今まで何かを続けたり成し遂げたりしてきたわけじゃないってことに、負い目を感じていました。でも、長い人生を振り返ってみると、転勤族の主人といろいろな土地で暮らしたり、実家が料理旅館だったり、茶道や華道を習ったり、作家さんの個展に通ったりと、器店に結びつく様々な小さな種は、私の心の中に自然と集まっていて……。60代半ばになってやっと、やりたいことは早く始めないと、と気づいて、思い切って器店を始めることにしたんです」

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そうとなったら、決断は早い鎌野さん。建築事務所から独立したばかりの息子さんに、建物の設計を依頼。器店を開くなら……と心に秘めていた作家さんたちに会いに行く日々が始まります。初めてのことばかりで壁にぶつかりながらも、なんとかオープンにこぎつけて丸2年。お店はまだまだ発展途中。

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「お店に作品を置かせていただきたい作家さんや、個展をお願いした作家さんもいますが、今のお付き合いやご縁を大切に、焦らずゆっくりやっていこうと思います。最近、オリジナルペンケースを縫い手さんと作りましたが、好評でとてもうれしいです」

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鎌野さんは、せっかく来てくださったお客さまには「いい時間」を過ごしてほしいと、みなさんにお茶をお出ししています。時間があるときは、お抹茶を点てることも。ソファに座ってお茶を飲みながらゆっくり器選びができるなんて、なんて贅沢なひととき。

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贈り物として購入したときは、こんなふうに淡い色の生地でていねいに包んでくれます。

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こちらはお店の前の風景。畑が広がり、スコーンと視界が開けて気持ちいいですね。 素敵な器においしいお茶、そして、のどかな景色。このお店に来たらきっと、心がほぐれちゃいますよー。

→「器moto」のコラムはこちら 
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器MOTO

細長い吹き抜け空間に、黒と白を中心とした器が並ぶ、一軒家の器店。コラム執筆は店主の鎌野明子さん。
東京都世田谷区桜丘5-3-7
TEL:03-6413-0950
営業日:木、金、土曜(定休日:日~水曜)
営業時間:11:00-17:00
http://www.utsuwamoto.com

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