内田彩仍さんの「ロング丈を楽しむ着こなし」ニット編

ナチュリラ
2022.10.22

 

この数年は、ニットとスカートというシンプルな組み合わせの着こなしが多くなってきたという内田彩仍さん。だからこそ、ニットの上質感は大事な要素なのだそう。


こちらのシンプルなハイゲージニットは「Manna(マンナ)」のもの。ベーシックなようでいて、細かいところまで考え抜かれたデザインに、内田さんも興味津々です。

 


実はこちらのニット、けっこうロング丈になっていて、裾の太リブを下に伸ばすと写真左のようになり、お尻まですっぽり隠すことができます。内田さんのように、裾をウエスト位置で留めて着れば、写真右のようなふんわりとしたシルエットになるというわけ。一枚のニットでガラリと印象を変えられるので、コーディネートを考えるのが楽しくなりそうですね。

 


ちなみに、きのうご紹介したキャメルのニットコートに合わせていたのが、こちらのネイビーのニット。首まわりがほどよく詰まっているので、シックな雰囲気をくずさず上品にまとまります。Vネックのリブが体に沿うようにやわらかく編まれていて、ほどよく幅広なのもこだわりポイントです。

 


袖口リブも、裾同様に長め。ドロップショルダーで全体はゆったりしていますが、この袖口のおかげで手首まわりがシュッと見えて、エレガントな雰囲気に。さらに、このニットは丁寧に撚られた上質な梳毛で編まれているので毛玉になりにくく、驚くほどなめらかな手触りで、まさに「大人のニット」という感じなのです。

「ニットは一枚でシンプルに着ることが多いので、着るだけでさまになるシルエットやディテール、上質な素材のものに惹かれます。着心地もとてもいいので、毎日のように着てしまいそうです(笑)」

 


カラーバリエーションは、ネイビー、ホワイト、チャコールグレーの3色。どの色も、コーディネートしやすそう。

 


内田さんは、このニットをストール代わりにしたコーディネートも好きなのだそう。ニットをコートの上から斜めに肩掛けして、袖をひと結び。

「しなやかなので結びやすいんです。薄すぎず厚すぎず、ほどよいボリュームが出るのがいいですね。アシンメトリーになるように肩に掛けると、コーディネートに変化が出るように思います」

 


色違いのホワイトを掛けてみたら、これまた雰囲気が変わって着こなし全体が軽やかに。

「真っ白なストールを巻くのは少し気恥ずかしい感じがしますが、ニットだとすんなり取り入れられるように思います。顔まわりに白があると顔色がよく見えますし、この冬は白いニットをポイントにした着こなしを楽しみたいです」

 



 



そして、もうひとつ内田さんが注目したのが、こちらのボリューム袖ニット。さきほどのニットほどロング丈ではありませんが、前後差のある丈なのでお尻はすっぽり隠れます。

「安心感のある丈で、しかもしっかりとした厚手のニットは体のラインをひろわないので、体型が気になってきた近頃には特にありがたい存在です。このように少しデザイン性のあるニットは、着るだけでおしゃれをした気分になれるから、出かけるのが楽しみになります」

 


後ろ姿はこんな感じ。立体的な袖と絶妙な長さの丈で、どの角度から見てもおしゃれ感がありますね。

 


カラーバリエ―ションはブラック、ブラウン、ライトグレー。

 


こっくりとした色合いのブラウンを選べば、着こなしでも秋の深まりを表現することができそうです。

 


こちらはライトグレー。首元に少しだけ立ち上がりがあるので、歳を重ねると気になってくる首や肩やまわりのシルエットもすっきり。

 


袖はやや短めにデザインされているから、秋冬でもバングルや腕時計など、手首まわりのおしゃれを存分に楽しめそうです。

薄手のハイゲージニットと、厚手のボリューム袖ニット、どちらも気になりますね~。さて、明日はロング丈のトレーナーとスカートをご紹介する予定です。お楽しみに!

 

photo(人物):大森今日子

 

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Profile

内田彩仍

Ayano Uchida

福岡県在住。夫、愛猫と暮らす。ていねいな暮らしぶりや素敵な着こなしが注目を集める。主な著書に『いとおしむ暮らし』『家時間』(ともに主婦と生活社)などがある。この秋、新刊『幸せな心持ち』(主婦と生活社)を刊行予定。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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