拭く、絞る、濾す、磨く、敷く、包む、洗う……は、‟さささ”この一枚で

今日のひとしな
2022.11.25

~「伝所鳩」より vol.25 ~

テーブルを拭いたり、シンクを磨いたり、食べものを包んだり、食器の下に敷いたり上に被せてホコリ除けにしたり、出汁を取るのに濾したり。

そんな、キッチンで行うさまざまな作業に適した‟さささ”という商品をご存知でしょうか?

‟さささ”は、大阪府堺市にある「武田晒工場」が開発した自社ブランド。

大阪府堺市は、和晒(わざらし)のトップシェアを誇る町。その地域で1911年より精練・晒加工、繊維製品の製造・加工・販売を行っているのが「武田晒工場」です。

和晒とは、大きな釜に織り上った綿布の原反を入れ、綿に付いている不純物を除去し、極限まで濾過された天然水で洗うことでじっくりと綺麗にした晒のこと。主に医療用のガーゼなどで使われたり、調理用としても用いられてきました。


‟さささ”は、この晒をロール状にして必要な分だけ切って使えるように商品化したもので、ロールからささっと切り離すとちょうど良いサイズになり、さっと使うことができます。


拭く、絞る、濾す、磨く、敷く、包む、洗うなどをこの一枚で担ってくれます。

例えば、キッチンで使うなら、ふきんとしてテーブルやまな板を拭いたり、シンクを磨くのもいいですね。調理に使うなら、野菜を包んで水気を絞ったり、出汁を濾したり、野菜を蒸すのにも使えます。洗った食器を拭きあげるのにもいいですし、下に敷くだけでも水分を吸収してくれ、食器の上にかけておけばホコリ除けにもなります。

‟さささ”を私たちが実際に使ってみて、これは特に便利だなと思ったお気に入りの使い方を二つご紹介します。

一つはコーヒーフィルターの代用として。

ペーパーフィルターを使ってドリップコーヒーを楽しんでいましたが、どうしてもフィルターのゴミが出てしまうのが以前から気になっていました。さささをフィルターとして使うと洗って何度も使えるのでゴミを減らすことができ、なによりコーヒーの味もペーパーフィルターとほとんど変わらないように感じます。

そしてもう一つの使い方は、冷凍ごはん。

余ったごはんを食品ラップに包んで冷凍しておくとレンジでチンしてすぐに食べられて便利ですが、どうしてもいつかはプラスチックのゴミが出てしまうのと、なによりごはんがあまり美味しく解凍ができないという問題がありました。‟さささ”を食品ラップの代わりにして、ごはんを包んで冷凍すればプラスチックゴミの排出を削減することができるだけでなく、解凍したごはんがベチャッとならずふんわりと解凍することができて、この仕上がりと美味しさにはとても驚きました。

密度の高い晒は簡単に破れることがないので、コーヒーフィルターでも、冷凍ごはんでも、何度も何度も繰り返しお使いいただけます。

最初は、料理で使って、何度も使っていくうちに汚れが気になれば、最終的にお掃除用としてシンクを拭いたり、床を拭いたり……と役割を変えて、最後の最後まで無駄なく使えるのも、晒のいいところです。

この商品、お客様からも「興味はあるものの、使いこなせるか不安」という声をよく聞きます。個人的には、‟繰り返し使えるラップやキッチンペーパー”だと思っています。

少ししか使っていないキッチングッズなどを捨てるということが、気持ちのどこかで引っかかっていた方も多いのはでしょうか。そんな方にこそ、ぜひ使っていただきたいです。

ロールタイプだけでなく、5枚カットもご用意しております。

「まずは5枚カットで試してみます!」と言って購入された方が、後日ロールタイプをお求めになることが多いです。嬉しいですね。きっと、使い道をたくさん思いついたのかと思われます。

ご紹介した使い方はあくまで一例で、決まりはありません。工夫次第でもっともっといろいろな使い方ができると思うので、ぜひ試してみてください。

 

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伝所鳩(でんしょばと)

住所:兵庫県豊岡市日高町祢布967
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜・火曜・水曜
お問い合わせ:https://denshobato.tokyo/contact
HP:https://denshobato.tokyo/
instagram:@denshobatotoyooka 

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