旬のなすこそ、シンプルに!〜石原洋子さんの「焼きなすの薬味のせ」レシピ
8月も気がつけば、あと数日で終わりですね。
今日は、まだまだおいしい時期が続くなすを使ったレシピを、料理研究家・石原洋子先生の著書『シンプルはおいしい!』からご紹介します。
『シンプルはおいしい!』では、料理研究家として40年以上、100冊を超える本に携わってきた石原先生がたどり着いた、いつものおかずや定番メニューの〝おいしい〟を作り出す、ちょっとした工夫や知恵が詰まっています。
「私たちは、舌で味を感じるだけでなく、見た目、香り、噛んだときの音、口の中の食感でもおいしさを感じています。「五感に訴える」というとおこがましいのですが、五感を意識すると、料理の腕がぐんと上がるのは確かです。」という石原先生。
そんな石原先生が、冷蔵庫に常備しているというのが「薬味ミックス」。和の香味野菜である青じそ、みょうが、ねぎを刻んで合わせたもので、夏だけでなく、一年を通して利用しているのだそう。
「そばやうどんなどの麺類はもちろん、汁の浮き実、冷奴や納豆に加えるなど、毎日のように使います。シンプルな料理でも、爽やかさや香り、噛む音、口当たりが加わり、グレードアップしますよ。」
今回、ご紹介するのは、焼きなすの薬味のせです。焼きなすの燻した香りと香味野菜の香りが一体となり、何気ない焼きなすがごちそうに変わります! ぜひ、おためしください。
焼きなすの 薬味のせ
材料(2人分)
なす…4本(360g)
薬味ミックス
みょうが…1個
青じそ…2枚
長ネギ…5cm
しょうゆ…適宜
作り方
1 なすは縦の切り込みを3~4本入れ、魚焼きグリルに入れる。ときどき返しながら、全体が黒くなり、中がやわらかくなるまで10~15分焼く。熱いうちに皮をむく。
2 薬味ミックスを作る。みょうが、長ねぎは小口切りにする。青じそは縦半分に切って横細切りにする。合わせてざるに入れ、流水の下でほぐし洗いをし、水気をきる。
3 器に1を盛り、2を乗せて、しょうゆをかける。
photo:広瀬貴子 styling:西崎弥沙
野菜はゆでっぱなしで味が濃くなる! 炒めものは上下をさっと返すだけ!などほんのちょっとのことで、料理はもっとおいしくなります。料理研究家として40年以上。身近な素材を使った家庭料理が人気の石原洋子先生がたどり着いた、普段の日に食べたくなるシンプルなレシピ。そして、今までの本では書ききれなかった、料理がぐっとおいしくなるちょっとしたコツを丁寧に紹介します。
Profile
石原洋子
料理研究家 自由学園で学ぶ。日本料理、フランス料理、中国料理など各分野の第一人者に学ぶ。自宅で主宰する料理教室は40年以上にわたって人気。しっかりとした基礎と豊富な知識に基づいたレシピは、繰り返し作れると大好評。テレビ、雑誌、書籍の分野でも活躍中。著書は『本当は秘密にしたい 料理教室のベストレシピ』(朝日新聞出版)、『きょうの晩ごはん』(家の光協会)、『ふたりのごはん』(KADOKAWA)など多数。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。