第10回 オーブンなしでおうちで簡単。40分あれば焼きたてが食べられる!フライパンで作る米粉パン

高橋ヒロの米粉通信
2022.03.10

こんにちは、米粉料理家・フードコーディネーターの高橋ヒロです。

3月に入り一気に春めいてきて少しウキウキしますね。
今回はとっても簡単なフライパンで作る米粉パンのレシピをご紹介します。とってもおいしく、誰でも作れるのでぜひお試しください。私はこの米粉パンを持ってよくお出かけしています~。

連載の第4回(米粉の種類で変わる水分量の話)などで、米粉でパンも作れますよ~とお話しさせて頂きました。とはいえ、米粉の種類も色々あって、パンに向く米粉、向かない米粉があるのです。米粉パンはアミロース含有量が高い米粉が良いとされています。お米の種類でいうと、コシヒカリよりササニシキ系のお米ですね。米粉でパンを作りたいという方は、お米の品種で判断するとわかりやすいと思います。

私がパンを作るときによく使うのは、ミズホチカラという品種。この品種は、アミロース含有量が高いのが特徴です。もちろん他の米粉でも作れるのですが、失敗しにくく手に入りやすい米粉をとなるとミズホチカラになります。

今持っている自分の米粉がパン作りに向くかどうかを知りたい方は、米粉を同量の水を溶く簡単な実験をしてみてください。写真左のように団子状になると、パンの仕上がりも団子のようになります。

*それぞれ米粉30gに同量の水を加えて混ぜたところ。

もし、過去に米粉パンを作って失敗した経験がある方は、まずは米粉を変えてみてください。
米粉が変わると仕上がりが全く異なるのでなかなか面白いですよ。

では、実際にフライパンで米粉パンを作ってみましょう♪
オーブンで焼くよりも時間も短く済むので気軽に焼けますよ。
キャンプに行った時とかに焼くと「わ~~」と歓声が上がるのでオススメです。

ちなみに、このフライパンで米粉パン、おうちで簡単に作れるので、ぜひたくさんの方に作ってもらいたいと思い、3月12日(土)20時~ @hiro_hirocafeのアカウントでインスタライブを行います。実際に作っているところを見ていただけたら、米粉でパンを作るコツなどもわかるかと思います。
ぜひ、ご視聴くださいね!

 

フライパン作る!枝豆&コーンの米粉パン

【材料 直径約18~20cmのフライパン1枚分】

米粉(ミズホチカラ製パン用) 200g
砂糖 15g
ドライイースト 4g
塩 3g
ぬるま湯(36℃~40℃くらい) 160g~
油 15g
枝豆 50g
コーン 50g

【準備】

18センチのフライパンとオーブン用シート、はさみを用意します。

オーブン用シートを四つ折りにし、さらに2回端を合わせて細い扇形にします。 フライパンの長さに合わせて、端をハサミでカットします。

フライパンの上にシートを広げ、折り目に合わせてハサミで少し切り込みを入れながらシートを敷きます。

【作り方】

ボウルに米粉、砂糖、塩、イーストを入れて泡立て器で混ぜる。

②ぬるま湯と油を入れ、ゴムヘラで混る。とろとろの生地になったら枝豆とコーンを入れて混ぜる。

*ぬるま湯の量は季節や粉の状態によって変わるので、様子を見ながら写真のようなとろとろになるように調整してください。

③オーブン用シートを敷いたフライパンに②を流し入れる。蓋をして10秒程度中火にかけ、ほんのり温かくなったら、火を止めてそのまま15~20分おき、発酵させる。

*冬などフライパンがすぐ冷える場合は何度か火をつけて温める

  

④1.5倍くらい膨らんで発酵ができたら、蓋をしたままごく弱火で(最小限の火力)で8~10分焼く。軍手(またはミトンなど)をした手でシートごと生地を取り出す。生地をシートから剥がしてひっくり返し、オーブンシートに乗せ、更にフライパンで8~10分焼く。

*ご家庭の火力やフライパンによって焼き色に差が出ます。焼き色がうまくつかない場合は弱火のまま2~3分、焼き時間を延ばしてください。 焦げてしまいそうな時は、火を消して余熱でしばらくおくなど調整を。
*片面が焼けてひっくり返すときの目安は、側面のオーブン用シートが上の写真のようにはがれる状態です。オーブンシートから剥がれない場合は、もう少し焼き時間を伸ばして調整してください。

 

POINT

米粉パンはお米と同じく乾燥に弱いです。すぐに食べない時は、焼き上がった米粉パンは粗熱を取ったらすぐに包むようにしてくださいね。私は焼き立てのパンをキッチンペーパーで包んでラップしています。そうするとしっとりパンになりますよ。

 

熱々は包丁ではうまく切ることができないので手でちぎって、冷めてからカットしてくださいね。

【高橋ヒロの米粉通信】はこちらから

◆次回の更新は3月24日(木曜日)です。どうぞお楽しみに!

 

Profile

高橋ヒロ

HIRO TAHAKASHI

米粉専門家、フードコーディネーター。親の転勤で幼少期は日本中を転々としさまざまな食文化に触れる。大学を卒業後大手旅行会社、IT企業等に勤務。傍らで料理を学びフードコーディネーターとしての活動を始めたが、自身の子どものアレルギーをきっかけに、食育、特に米粉の活用に取り組むように。のちに、社会における米粉の重要性を認識し料理の世界に専念。米粉のセミナーや講座、企業の商品開発、レシピ提供を中心に活動中。著書に『かんたん、おいしい米粉のクッキー 』(池田書店)、『卵アレルギーの子どものためのおいしいおやつとごはん』(成美堂出版)、『作業時間10分米粉100%のパンとレシピ』(イカロス出版)など。
http://hiro-cafe.com
Instagram:hiro_hirocafe

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