「futana」的・‟偏愛”レザーシューズ「AUTTAA（アウッタ）」編

～ 「futana」より vol.13 ～

 

全く同じワンピースを着ていたとして、サンダルを履いているのと、スリッポンを履いているのと、レースアップを履いているのと。思い浮かべる場面や場所が全く変わってくるからです。

同じ服を着ているのに。

 

靴は、服と同じぐらいスタイリングの幅を広げてくれるアイテムです。だからこそ靴も丁寧に、長く使える物を選んでいきたいと強く思います。

熱くなりすぎて朝のご挨拶を忘れておりました。

９月13日日曜日。皆さまおはようございます。「futana」の土井です。今日もしばしのお時間、お付き合いいただけますと幸いです。

 

朝から熱く呟いてしまったように、私の中で重要な位置づけである靴。中でも、「futana」では特に革靴にフォーカスをしています。

 

革は、経年変化がとても面白いし、それに少しだけ気を付けてあげれば長く使えるから。あれこれと細かく変化するものが苦手な私は、「何も考えずにずっと使い続けられる物」が大好き。出来るだけ楽に、ルーティーンでスタイリングをまとめたいと思っていたら、たどり着いた素材が革だったというのが最近の所見です。

今、手にしたものを丁寧に使う事で十年後も使う事が出来る……。革は、それを実現させてくれるとても素敵な素材です。

だから、革靴。‟偏愛”なのだと思います。

 

今日ご紹介させていただくのは、「futana」でお取り扱いのある「AUTTAA（アウッタ）」について。

現在「futana」でのお取り扱いがある靴は、「dansko（ダンスコ）」、「NPS（エヌピーエス）」、「PuntoPigro（プンタピグロ）」、そして本日の「AUTTAA」。すべて基本的な素材は革で、どのブランドもそれぞれ違った雰囲気と良さを持っています。私の足を毎日ローテーションで支えてくれています。

 

 

「AUTTAA」の特徴は、メンズ靴の製法を使いながらも、靴自体の表情やシルエットは中性的に仕上げているという点です。一般的に、革靴におけるメンズとレディースは基本的な作り方が違います。

レディースの靴は‟セメント方式”と言って接着剤のみで取り付ける物が多いのに対し、メンズの靴は‟マッケイ製法”から始まり‟ハンドソーンウェルテッド製法”まで、複雑かつ技術力を必要とする製法がいくつも存在します。

 

 

「futana」のオープン当初から取り扱いのあるレースアップシューズは、「NPS」のもの。こちらは‟グッドイヤーウェルテッド製法”で作られている物ですが、そのフォルムはミリタリーのサービスシューズをそのままレディースのサイズに落とし込んだ形で、少しメンズライクな表情です。

つま先がとがった印象なのに加えて少し長めなので、肩幅があり手も長めの私にはピッタリなのですが、ご試着されたお客様の中には靴が大きく感じられる方もおられました。

 

そこで、身長や体格によらず着用する事ができる靴はないかな……と探している時に出会ったのが、「AUTTAA」の靴でした。メンズの技法を取り入れ作られているのですが、そのレースアップシューズには、しっかりと女性らしさとそしてそこはかとない色気を感じます。

「AUTTAA」レースアップシューズ　￥40,500＋tax

形は内羽根式のストレートチップ。つま先の丸みとナチュラルな長さ、そしてとても柔らかな質感の革がスタイリングを遊び心を感じさせるものにしてくれます。

「NPS」のレースアップでは、大きさや履いた時の表情にバランスが取りづらかった方も、「AUTTAA」のレースアップならバランスよく履いていただけるかと思います。お色は現在、白のみ。

白い靴を探しているけれど、なかなかしっくりくるものに出会えなかったという皆さま、良ければ是非一度お試しくださいませ。

明日は引き続き、「AUTTAA」からスリッポンのタイプをご紹介いたします。

 

明日も同じ時間に同じ場所で。皆様にお会い出来るのを楽しみにしております。

 

今日も良き時間となりますように。
健やかな日曜日となりますように。