ひとつひとつ縫い留める 「nuitomeru」の革巾着トートバッグ

今日のひとしな
2020.10.24

~「ツクリテ」よりvol.24 ~

滋賀県にて、革製品を手作業で作られている「nuitomeru(ヌイトメル)」ご夫婦お二人。主にご主人が製作を、奥さまが営業関連を担い、二人三脚で活動されています。

“何気ない日常に寄り添うものが好きです。何かを作る時、その「もの」に使う素材、その原料、その原料となる生きものへも思いを馳せ、それらを「もの」へと変えていくまでの、幾つもの「人の手・仕事」、ものが出来上がるまでの過程を大切にしたいと思っています。” (※ HPより抜粋)

奥さまも元々お洋服のパタンナーをされていた経歴があり、そういったものづくりへの精神もお二人で共有されています。

「nuitomeru」の作品をはじめて拝見したのは、7年ほど前のとあるクラフト市。その時は、わたしも作家としてそのクラフト市に出展していました(現在は活動していません)。当時は何の交流も無かったのですが、何故だかずっと頭の片隅にあった「nuitomeru」の巾着トートバッグ。お店を始める時にふと思い出し、お取り扱いさせていただけないかとご連絡をしたのがきっかけでした。

(左から)MSサイズ ¥23,000+tax、Mサイズ ¥25,000+tax

(左から)LSサイズ ¥34,000+tax、Lサイズ ¥38,000+tax

巾着トートバッグはS・MS・M・LS・Lという少し小刻みなサイズ展開です。

コロンとした形の可愛いSは非常にコンパクトです。Mは長財布の入る、程よい大きさ。MSはMよりも高さが少し低く、ロープを絞った時の感じがSに近いコロンとした感じが出るのが魅力です。Lは一番大きいサイズです。Mだと容量が足りなかった方には申し分ないサイズです。LS はMSと同じで、Lの高さが低いタイプ。LS・Lのロープはほかのサイズよりしっかりと太めです。

ロープの絞り方で何通りもの使い方のできる巾着トート。S~Mサイズは手持ちから肩掛け、斜め掛け……と。LS・Lは手持ちと肩掛けに出来ます。

持ち手のロープの色によってもまた印象が変わります(展示販売の際は何色かご紹介していますが、普段の店頭では、黒のみのお取り扱いとなっています)。ナチュラルだとわりとカジュアルな印象に、黒だと洗練された印象ですし、様々なオケージョンシーンでも活躍します。わたしはナチュラルロープのMサイズを私物で使用していますが、こちらでも卒業式、入学式、結婚式……と様々な場面で合わせられています。

巾着トートの革には鹿革が使われています。鹿革の魅力は何と言ってもその柔らかさ。革特有の使い始めの硬さなどは一切なく、はじめからその優しい肌触りに感動します。耐水性、通気性、保温性にも優れ、柔らかさとしなやかさ、適度な伸縮性と強靭な耐久性は手入れをしなくても長期にわたって衰えることがありません。

Sサイズ ¥22,000+tax

鹿は皮膚を構成する線維が他の動物に比べて群を抜いて細く、その極細線維がより集まって一本の細い線維束となり、その線維束が緻密に絡み合う構造でできています。さらにその線維にはコラーゲンをたっぷり含むため水に強いうえに老化しにくく、レザーのカシミアと言われるほど、人肌のようにしっとりと柔らかい風合いが保たれるのです(一部HPより引用)。

そんな鹿革の巾着トートを使い込んでほぼ四年。艶も柔らかさも増し、ロープの色も飴色に変化し、より愛着が増したように思います。

ひとつひとつ丁寧に作られる「nuitomeru」の巾着トートバッグの魅力にぜひ触れてみてください。入荷状況などもお問い合わせくださいね。

 

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ツクリテ

北九州市門司区柳町2-6-29-101
TEL:093-342-9251
営業時間:11:00-17:00
定休日:月/日(第1・3)
https://www.tsukurite.info/
Instagram「@tsukurite

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