「長谷園(ながたにえん)」の「かまどさん」で炊く土鍋ごはんのおいしさ

今日のひとしな
2016.08.11

~cotogoto(コトゴト)より vol.11~

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ごはんはがぜん、土鍋で炊く派です。

一度土鍋で炊いてしまったら、もうやめられなくなると思うんです。だって、本当に本当に美味しいんですもの。もちろん、炊飯器を使っていた時代もありました。ボタンひとつで炊けちゃったり、タイマーかけて「起きたら、炊きたてホヤホヤ」の便利さも分かっております。味だって、そこそこ美味しいし、他を知らなければ炊飯器のままでもまったく問題なかった。
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それでも……! 土鍋で炊いたごはんの美味しさを知ってしまったら、軍配は「土鍋で炊く」にあがるのです。

とはいえ、土鍋なら何でもいいかというと、それは違うのです。私が使っているのは、天保3年(1832年)築窯、三重県にある伊賀焼の窯元・長谷園の「かまどさん」。昔からあるロングセラー商品です。
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400万年前(!)の古琵琶湖層と呼ばれる土の層から採られた粗土を使って作られています。細かな孔が多数ある土なので、熱を蓄えやすく、短時間でもしっかりお米の芯まで火が通るんです。
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さらに、遠赤外線効果が高い天然の釉薬がかけられているため、ごはんがふっくらツヤツヤのキラキラ。ひと口食べてみれば、ごはん一粒一粒が口の中で立っていて、噛めば噛むほど甘みを感じます。火加減次第で調節できるおこげもたまりません。炊き込みごはんなんかも最高です。
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さらに素晴らしいのは、この「かまどさん」、火加減いらずなんです。いわゆる土鍋で炊くときに必要な「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ……」という、「最初は強火で、吹いてきたら弱火にする」というあの手間が不要! なぜなら、鍋が分厚くて中蓋までついているため、蓄熱作用で火加減なしでも美味しく炊けるのです。
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しかも早い! 3合なら12〜13分程度で炊きあがります。その分、ちょっと重たいですが、炊飯器同様いちいち仕舞わないので、キッチンの見た目も炊飯器より風情が出てよろしいかと。

土鍋生活、一度始めたら戻れなくなると思います。炊飯器から「かまどさん」に乗り換えたこと、私には一粒の悔いもございません。

かまどさん(長谷園)
二合:7,500円(税抜)
三合:10,000円(税抜)
五合:18,000円(税抜)

cotogoto(コトゴト)

炊事や洗濯、掃除といった家事の道具が並ぶお店。日本の素材を使い、四季のある風土や暮らしの中で使いやすいよう丁寧に作られたアイテムをラインナップ。「今日のひとしな」のコラム執筆は、店主の涌井玲子さん。

東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
TEL:03-3318-0313
11:00~20:00 無休
http://www.cotogoto.jp

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