姉妹で営む、心地のいい日用品に出会える店【福井・敦賀「mikke（ミッケ）」】

寒さが厳しい季節は、家であったかく、まったり過ごすのもいいですよね。そんな時季だからこそ、部屋の収納や暮らしの道具を見直してみるのはいかがでしょうか？

2月の「今日のひとしな」は福井県敦賀市にある雑貨店「mikke」が登場です。お店で取り扱う商品のテーマは、暮らしになじむ素朴な日用品。シンプルだけれど味わいのある雑貨や器、服飾小物が並びます。

1カ月のコラムは店主の田中さんと田辺さんが担当してくださります。二人は趣味や好きなものが似ているというなかよし姉妹。

「小さいころから二人とも雑貨が大好きだったので『姉妹で雑貨屋ができたら絶対に楽しいよね～』とよく話してはいたのですが、実現させるつもりは全くなかったんですよ。当時、妹家族は広島県に住んでいたので、夢のまた夢って感じで」と姉の田中さん。

「福井と広島で離れて暮らしているときも、久しぶりに会って雑貨屋さん巡りをすると、好きなものの多くが似ていて。お互い知らない間に実は同じものを買っていた、なんてこともよくありました。漠然と『二人でいつかお店を開きたい』という想いは持っていたものの、なかなか踏み出せずに……。そんな私たちを見ていた家族が背中を押してくれたんです。広島から敦賀市に移住し、思いもよらず夢が現実となっていきました」と妹の田辺さんはオープン当時のことを振り返ります。

お祖父さんが車庫として使っていた建物を改装し、お店をスタートすることに。風情を感じる味わいのある古さとクリーンな白のミックス感が絶妙です。


ちなみに、改装前の様子がこちら。外観はそのまま残しています。


内装のテーマは白を基調としたシンプルな空間。白壁は2か月かけて自分たちで塗り、床をモルタルに変更すると、車庫だったのが嘘かのような生まれ変わりようです！


気になる「理容しもだ」の看板は、なんと親戚のおじさんが営む理容店の場所を示すものだそう。「子どものころからずっと見ていて愛着があるので、あえて残してみました。この錆びの感じが渋くて気に入っています」

「mikke」という名前には、お客さんが思わず「いいものみっけ！」と言いたくなる素敵なものと出会えますように、という願いが込められています。

二人の好みが似ていることもあり、商品のセレクトを相談しながら一緒に悩んでいる時間が一番楽しいそう。暮らしに役立つものや、毎日のモチベーションをあげてくれるもの、日々の癒しとなるもの……。田中さんと田辺さんが実際に使っていいなと思う品質に加え、手に取りやすい価格というのも大事にしているポイントです。

「私たちも主婦なので『素敵なデザインで使い勝手もよく、高すぎない価格』というバランスは欠かせませんね。毎日使うアイテムだからこそ、そこを妥協したくない。そうなると、必然的に、商品セレクトはどんどん大変になってしまうのですが……（笑）。同じく主婦のお客様がじっくり吟味して器をまずは一枚購入され、数日後『とても気に入ったので』と言って、また追加で買ってくださったりすると、とても嬉しくなりますね」

「食器一つにしてもお気に入りのものがあると、使う度に気分が上がり、お手入れも億劫にならないんですよね。私は最近エプロンをつけ始めるようになったのですが、そのエプロンが気に入りすぎて、家事のやる気もグンとアップしました。小さなもの一つでも、毎日の生活が大きく変わる。『mikke』で出会ったものをたくさん使って、暮らしに役立ててもらえると嬉しいです」

2019年2月にオープンした「mikke」。最後に、お店のこれからについて伺いました。

「何回来てもお客さんが楽しんでくださるようにパワーアップしていくことが目標。商品のラインナップをもっと充実するなど、試行錯誤はまだまだ続きます。姉妹で店を営み、お客さんと他愛のないおしゃべりができる日々は想像以上にとても楽しいです。あのときの夢がこうして実現するなんて、未だに信じられないくらい（笑）。敦賀市の市街地から離れた少し不便な場所ではありますが、新しいお客さんとの出会いを楽しみに日々を過ごしていきたいと思います」

「mikke」が紹介するシンプルだけれど心地いいアイテムの数々は、「今日のひとしな」でチェックしてみてくださいね。どうぞお楽しみに！

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