お手持ちのどんな食器にも合わせられる、錆かいらぎの器たち

今日のひとしな
2021.05.16

~「文月」「道具屋nobori」よりvol.16 ~

釉がちぢれて出来た、独特の表情。化粧土の細かな貫入が特徴的な「錆かいらぎ」の器について、本日はご紹介します。


(左上)「ユープロダクツ」錆かいらぎ 茶碗(大) ¥1,760、(左下)「マルミツポテリ」フォルクローレ 7.5寸鉢 ¥4,180、(右上)「マルミツポテリ」フォルクローレ 6寸鉢 ¥2,640、(右中央)「ユープロダクツ」錆かいらぎ まる皿S ¥770、(右下)「ユープロダクツ」錆かいらぎ 茶碗(小) ¥1,540

表面はふっくらとした揺らぎがあり、いわゆる陶器らしい土の感触も感じられますが、シンプルな形と適度な厚みなのでもたつきがなく、どこかスタイリッシュでモダンな印象。器自体の独特な風合いのおかげで単なるつなぎとしての食器ではなく、食卓の雰囲気づくりに一役買ってくれます。


「マルミツポテリ」フォルクローレ 7.5寸鉢 ¥4,180

しっかり近づいて、かいらぎ部分をじっくり眺めてみると、貫入の入り方にも特に細かい部分、錆の色が濃ゆい部分、化粧土の白が際立つ部分や、黒点が出ている部分。確かに、茶道の世界で「景色」と呼ぶのは風流人ではない私でもわかる気がします。


「ユープロダクツ」錆かいらぎ まる皿M ¥1,320


(左から)「ユープロダクツ」錆かいらぎ 茶碗(大)¥1,760、茶碗(小)¥1,540

ともあれ、伝統的な技法を使って作られた和食器なので、当たり前に和食が似合います。

まずはシンプルにおにぎりと卵焼きを。なんというか、文句のつけようがありません。似合うとは言いましたが、あまりにもうまくまとまりすぎて、今、器の力を存分に感じています。錆かいらぎシリーズ、これを超える使用感の写真が撮れるのか不安になるほどです。冗談は置いておいて、器の地の色が真っ白でない分、より白が映えるということでごはん茶碗もおすすめです。


「マルミツポテリ」フォルクローレ 6寸鉢 ¥2,640

そして次に、和の麺代表であるうどん(異論は認めます)を鉢に。トッピングの卵の黄身が流れてしまいましたが、これもうどんの「景色」。むしろ鮮やかでいい感じ。そんな気持ちにさせてくれます。


「ユープロダクツ」 錆かいらぎ きずな丼 ¥2,200

「どんぶり」と聞くとどうしてもご飯系に行ってしまいがちですが、実はデザートや朝ごはんのシリアルなんかにも使えるマルチな器。

今回は和に寄って、つるんと冷たい抹茶寒天たっぷり、フルーツ付きの白玉あんみつを。これから暑い日も増えてきたら、おうちかき氷にもぴったりです(いえ、けっして、食べたかったから選んだわけではないんです。器の紹介として、ごはんだけじゃないと伝えたかっただけなんです。本当に)。


「ユープロダクツ」錆かいらぎ コーヒー碗 ¥1,540、まる皿S ¥770

濃い目に入れた珈琲が似合う小さなカップソーサーもあり、どれもあると便利なサイズ感。他にも、焼き魚によさそうな角皿なんかも。

全体としてはくすんだ白に近い色味なので、今ある食器に合わせやすい。一通り必要なだけの食器を揃えた後、新しい器で冒険してみたくなったら是非手に取ってみてほしいシリーズです。

text: ヨシタケ(道具屋nobori)

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文月/道具屋nobori

「文月」
住所:東京都台東区寿3-7-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
https://fuzukikuramae.stores.jp/
instagram:@fuzuki.kuramae

 

「道具屋nobori」
住所:東京都台東区寿2-9-17
営業時間:11:00~18:00
https://fromafar.stores.jp/
instagram:@douguya_nobori

 

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