一点物を選ぶ楽しみ 松本美弥子さんの器
~「oku」より vol.6 ~
磁器に銀や銅を焼き付けた器を制作されている、松本美弥子さん。
クールで落ち着いた雰囲気ながらも、自由な絵付けや、のびのびとした形が魅力的な作家さんです。
全部、形も模様も違う茶杯。
松本さんの作品は、決まった形がほとんどないので、一点ものを選ぶ楽しみがあります(写真は個展の際に開催した、「夕顔」藤間夕香さんによるお茶会の風景です)。
わざとへこみをつけたり、歪ませたりすることも。
植物を焼き付けた新作「nuance」シリーズ。
植物を載せて焼くと、灰になった成分が粘土と反応して影のようになるそう。
植物と銀彩の組み合わせ、この上なく格好良い。
「ただ載せて焼いているだけ」、と笑う松本さんでしたが、こんなにも美しくて面白い作品を作り出してしまう松本さんに感動してしまいました。
ケイトウとキンポウジュ。
手では描けない、自然が作り出す線。
プレートとして使ったり、壁などに立てかけて絵のように飾っても素敵ですね。
「nuance」の作品を作るのが楽しくて、「一生遊べる」とおっしゃっていた松本さん。これからどんどん生まれてくるだろう、新しい作品を見られる日がとても楽しみです。
銀彩は時間とともに穏やかに変化していきます。育っていく様子も一緒にお楽しみいただけたら幸いです。
(料理:「夕顔」藤間夕香)
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