【料理教室の季節の人気メニューから／6月】こりこりとした食感と梅干しの酸味がおいしい。干し大根と生ハムの和えもの

はじめまして、料理家の柚木さとみと申します。
古い一軒家のアトリエで、料理教室「さときっちん」を主宰しています。今月から、料理やキッチンにまつわるお話、教室で人気のレシピなどをご紹介させていただきます。
初回は自己紹介も兼ねて、主宰している料理教室についてのお話です。どうぞよろしくお願いします。

教室を開催しているアトリエは、東京・杉並区の住宅街。細い道を入った少し奥まったところに、ひっそりと建っています。築60年を超える古い平屋で、友人たちとセルフリノベーションをして作り上げました。

　
教室では「お花見ごはん」「スパイスカレーを楽しむ」「手作りキッシュのもてなしごはん」など、月がわりでテーマを設けて、毎回4〜5品の献立を組んでいます。最大8名の少人数制で（※現在は6名定員）、みんなでアイランド型のキッチンを囲み、分担して調理をすすめる実習形式です。

テーマはさまざまですが、ご家庭で再現しやすいよう、身近な材料や道具で作れるレシピを心がけています。ご家庭ではそのまま楽しむだけでなく、それぞれの好みやその日の天気、体調などに合わせてアレンジしながら、各家庭の味に育てていただけたらうれしく思います。

そんな教室でご紹介しているレシピの中から、今月は乾物の干し大根を使った手軽な和えものをご紹介します。

干し大根は、煮ものにするのもおいしいですが、わが家では戻して和えものにすることが多いです。あっという間にできますし、こりこりとした食感も楽しいです。湿度も高くなり、晴れた日は既に夏のような暑さの今日この頃。そんな時にさっぱりといただけるひと品です。

干し大根を戻している間に具材の準備をすれば、あとはささっと和えるだけ。和食、洋食どちらの副菜としても楽しめます。お酒のお供にもおすすめですよ。

干し大根と生ハムの和えもの

【材料（2〜3人分）】
干し大根…30g（※戻して約80g）
みょうが…1個
生ハム…2枚（25g）
Ａ・酢…小さじ1
　・エキストラ・バージン・オリーブ油…小さじ1
　・梅干し…1個
白いりごま…小さじ1

【作り方】
①  干し大根は水でもみ洗いし、浸るくらいの水につけて戻し（15〜20分）、水気を絞って3cm長さに切る。みょうがは縦半分に切ってから薄切りにする。生ハムは適当な大きさにちぎる。梅干しは種を除き、包丁でたたく。
②  ボウルに干し大根を入れ、Ａを順番に加え、そのつどよく混ぜる。みょうが、生ハム、白ごまを加えて混ぜる。

【メモ】
・ 生ハムの塩けに応じて、梅干しの量は調整します。
・ 干し大根の戻し汁は、おみそ汁やスープ、煮もののだし汁として活用できます。ごはんを炊く際に加えるのもおすすめです。
・ レシピでは太さのある「割り干し大根」を使用していますが、せん切りの「切り干し大根」でもおいしく作れます。

このレシピは、もともと梅干しを作る際にできた梅酢で作っていたものを、教室でご紹介するにあたり、酢と梅干しで作るレシピにしたものです。ご家庭に梅酢があるようでしたら、酢と梅干しの代わりに、梅酢（小さじ2〜）で味つけしてもおいしいです。

教室では、「スパイスコロッケプレート」の副菜のひとつとしてご紹介しました。ごはんは干し大根の戻し汁と、バターを少し入れて炊いています。大根の甘みがほんのりする炊き上がりです。ぜひ試してみてくださいね。

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