色んな"偶然"が重なって生まれた美味しさ  オリジナルドーナツ

今日のひとしな
2021.08.10

~「HJ GALLERY」より vol.10 ~

今日も朝からちょっと甘いもの話を。

少し固めで食べたらさっくり。どこかで食べたことがあるような、ないような、懐かしい味わい。「HJ GALLERY」のドーナツは、オールドファッションタイプのドーナツです。ふわふわモチモチのメルヘンタイプではなくて、極めてシンプルにハンサムなドーナツが作りたくて、こちらもスコーンと同様に試作を重ねて生まれた一品です。

そうして生まれたドーナツは、スコーンに負けず劣らず、「HJ GALLERY」の人気商品へと育ちました。男性でも女性でも年齢問わず人気で、手土産としても好評です。

実はこのドーナツ、いろんな偶然が重なってこの味が生まれたような気がしています。

1つ目は、粉。

私が自宅でお菓子を作る時に使っていた小麦粉で試作してみたら、とても美味しくできたのでこのレシピに決まったのですが、後日違う小麦粉で作ったら、同じレシピなのに全くの別物になってしまいました。何気なく家で使っていた小麦粉で作ったらこのドーナツに。

2つ目は、ドーナツを揚げる鍋。

この鍋も自宅で使っていた天ぷら用の銅鍋。熱伝導率の効果により、このドーナツの仕上がりがさっくりとおいしい絶妙な状態で揚がるんだと思います。なんてことない天ぷらがこの銅鍋を使って揚げるとふんわりさっくり絶品に仕上がるので、ドーナツも美味しく仕上がるだろうと思って、店に持ち込みました。そしたら思った通り、絶妙なおいしいさに。

3つ目は、揚げたドーナツを冷蔵ショーケースに入れたこと。

お店のレジカウンターは冷蔵ショーケースと一体型に作ってもらったのですが、おいしそうに陳列するためにそのケースにスタッフが何気なく入れてみたら、生地が少しキュッとなってよりおいしくなりました。お客様の中には、「かりんとうドーナツ」と呼んでる方もいらっしゃるようです。

4つ目は、レモンアイシングドーナツが生まれたこと。

週末になったらウィークエンドシトロンを出したいなぁと思って、レモンアイシングを作っていました。その時にドーナツも試作していたから、「ちょっとレモンアイシングを塗ってみよう」と思ったのが始まり。甘酸っぱいあの味わいは病みつきになります。

時々ふっと思い出したように食べたくなる、どこか懐かしいドーナツを15時のおやつにぜひ。プレーンかレモンアイシングドーナツかは、「プレーン一筋!」「レモンアイシングドーナツ一筋!」という感じで好みが分かれる気がします。いつかふんわりドーナツも納得ができるものができたら、出せたらいいなぁと思っています。

ドーナツを作る時に必ずできるのが、ドーナツの真ん中。ほんのちょっとできるのですが、午前中にお茶をされた方にはそっと添えたりしています。「ドーナツの真ん中です」と言ってお出しすると、必ず皆さん「ドーナツの真ん中」と復唱されるのが面白いです。

いつもいつも、ちょっとうれしい喜びや楽しさが生まれるといいなぁと思っています。

先日の記事にも書いたように、スコーン、ドーナツができた時に手土産がワクワクするような包装紙を作りたくて、画家の今井麗さんにお願いして「HJ GALLERY」のドーナツとスコーンを描き下ろしていただきました。おいしいお菓子を絵画で包むイメージで。手土産の時にはこちらの包装紙に包んでお渡しします。たまらない佇まいです。

暑い日が続きますが、今日も良き日に。しっかり寝て、おいしいものを食べて、ちょっと運動して、たくさん笑って。最後の「たくさん笑って」が大切だと思います。素敵な一日を!

 

プレーンドーナツ ¥275

レモンアイシングドーナツ ¥308

(2、3、5、7枚目 写真:中島光行)

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HJ GALLERY

住所:奈良県奈良市三碓2-4-13-2
TEL:0742-52-5000
営業時間:11:00~16:00
営業日:木曜・金曜・土曜
https://www.hj-g.jp/
instagram:@hjgallery

※ペット、10歳未満のお子様の入店はご遠慮願います

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