心は自由に、旅するようにおしゃれを楽しむ クリスティーナ・ジッティさん Vol.2

大人になったら、着たい服
2021.07.22

スタイルを持ったニューヨークの女性たち。“自分らしい”おしゃれや暮らし方の流儀を現地在住のコラムニスト・上野朝子さんにリポートしていただきました。

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ブランドを代表する
ワンピース。
フラットシューズを
合わせるのがお決まり


インドの職人がハンドメイドする「マッタ」のワンピースは、軽くてやわらかな肌ざわり。ファンからは、きれいな色合いが気分を上げてくれるという声も多い。

「ゆったりしたシルエットは誰もが着ていてラクだと思う。私は、春夏はフラットシューズ、秋冬はブーツと合わせてカジュアルに着ている。サッと手洗いしてハンガーに吊るしておくと、すぐに乾くからアイロンもしない。手入れがラクで小さくたためるから、収納にも旅にも重宝している。ジーンズと組み合わせたり、季節外も重ね着して楽しんでほしい。ルールを決めず自由に」



「マッタ」の服作りは、伝統的な民族衣装を、今のデイリーライフに合わせてシルエットをマイナーチェンジして、色を再考する「コンテンポライズ」がベースになっている。エスニックテイストのワンピースなのに、ニュアンスのあるヨーロピアンな色合い。野暮ったさを感じないシルエットが、クリスティーナのデザインの魅力なのだ。

 

今年、自宅近くに
お店をオープン。
50代半ばの今は、
生活全体をコンパクトに


ニューヨークに来て、今年で27年目。ずっと走ってきた人生の足を一旦止めて、先を見据える機会を得たおかげで「時間」についてよく考えるようになった。娘たちとの時間。仕事の時間。片腕となって一緒に働いてくれる夫との時間。

「娘たちはティーンエイジャーになって、小さい頃より母親を必要とするようになった。旅は続けたいけれど、今までのような時間の使い方は、もう望まない。遠くて滞在期間が長くなるインドの時間を減らして、ニューヨークから近いメキシコでできることを増やしたい。同郷の夫と、もちろん娘たちも一緒に、イタリアで過ごす時間もつくりたい」


今年、ブルックリンの自宅近くに新しい店をオープンする。家から徒歩で通える距離というのが最大の決め手だった。

「移動距離を減らし、生活全体をコンパクトにして家族、仕事、自分の時間を整えたい。この店との出会いは『マッタ』だけじゃなく、生活全体の新しい一歩になるでしょう」

 

photo:Kimisa text:上野朝子

 


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Profile

Cristina Gitti

クリスティーナ・ジッティ

イタリア・ミラノ生まれ。26歳で渡米。NYの人気ブランド「matta(マッタ)」のオーナー兼デザイナー。2007年に発表した「デュパタ(通称ポンポンストール)」が日本でも大ヒット。プライベー卜では、2人の娘の母としても多忙な日々を送っている。
https://mattany.com

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