京都編vol.7 日本人の感性でデザインされた、上質な大人のおしゃれ「hillside(ヒルサイド)」~京都在住ライター・増田知沙さん
地元おしゃれさんが自分の住む街の、とっておきのお店を案内してくれる連載「地元のおしゃれさんが案内する小さな旅」企画。10月は再び京都編です。 ナビゲーターは、京都を中心に編集・ライターとして活躍、かわいいもの・おしゃれなものにアンテナを張りめぐらせる増田知沙さん。こだわりある京都人をもうならせる、とっておきのショップをご紹介してくれます。紅葉が美しいこれからの京都、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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photo&text:増田知沙
シンプルで着心地がよく、それでいてディテールやシルエットに遊び心が垣間見える服。年齢を重ねるごとに、流行に左右されるのではなく、そんな風に自分らしいおしゃれを楽しみたいと考えていました。そんな大人のおしゃれ心に応えてくれるのが、こちらのセレクトショップ「hillside(ヒルサイド)」。2015年12月京都にオープンし、量産された洋服ではなく、ひとつひとつにデザイナーの思いが詰まったブランドをセレクトし、おしゃれに敏感な人たちの心をグッとつかんでいます。
すっきりとシンプルな空間に並ぶのは、「TOWAVASE(トワヴァース)」「GASA*(ガサ)」「suzuki takayuki (スズキタカユキ)」「Veritecouer(ヴェリテクール)」ほか10ブランド以上。日本人のデザイナーがデザインし、日本で製造された(ニットなど一部を除く)洋服であることを大切に、オーナーが丹念にセレクトしたものばかり。
そのコンセプト通り、どのアイテムも手にとってみると、素材の上質さや細部に凝らされた手仕事のぬくもりを感じられます。うっとりするような美しいデザインや手触りは、袖を通すだけで気持ちを晴れやかにしてくれそう。
こちらは、パッチワークされた藍染めの生地に、刺し子のステッチが施された「FUN SET OF ART(ファン セット オブ アート)」のストール。
繊細なビーズの刺繍やエレガントなタッセルが唯一無二の存在感を放つ「TOWAVASE(トワヴァース)」のジャケット。
この日、スタッフの堀野さんが着ていた「ohta(オオタ)」のワンピースは、落ち感のある生地と袖口のデザインが、個性的ながらもシックで素敵でした。他にも、秋冬に向けておしゃれが楽しくなりそうなアイテムがたくさん。これからの時期はアウターも続々と入荷してくるそうですよ。
店頭に並ぶ以外にもたくさんのアイテムがあり、1〜2週間ごとにディスプレイも変化するそう。注目のブランドを発掘したり、新しい着こなしのヒントを得たりと、いつ訪れても楽しい発見がありそうです。
シンプルに見えて、袖を通すと実感できるデザインやパターンの秀逸さ、心地よい素材使いは、大人のおしゃれならではの贅沢。丁寧に作られた洋服を選ぶことで、真摯なものづくりを続けるブランドへのエールにもなりそうです。自分らしい秋のおしゃれを楽しむ、お気に入りの一着に出合えますように。
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