～「blank+」より vol.23 ～

日本に古くから伝わる伝統柄や季節の風景、動植物、暮らしの日用品などを手書きでデザインし、伝統的な型染めである注染染めでつくられる「あひろ屋」さんの手ぬぐい。

特筆すべきは、デザインの美しさ。広げてみると繊細な絵柄が絶妙な配置と配色で描かれていて、手ぬぐいというよりは美しい絵柄の生地のようです。

起こさないよう、声を潜めてしまいそうな「眠る鳥」。

白鷺が葦原で佇んでいる風景をデザインした「白鷺」など、風景の一瞬を切り取ったような世界感。絵を飾るように、季節ごとの柄を求めて手ぬぐいをお部屋に飾るお客様もいらっしゃいます。

古くから伝わる風習や事柄などをテーマにしたデザインもあり、知らなかった日本の伝統をいくつか学ばせていただきました。

「群雨（むらさめ）」「斑雪（はだれ）」など、手ぬぐいにつけられるタイトルも、日本古来の呼び名や季語などを取り入れていて、日本の言葉の持つ美しさを改めて感じさせてくれます。

どんなインテリアや装いにも、それほど主張することなく静かな存在感を放ちます。

染め製品ならではの経年変化を楽しみながら、日本の四季の美しさや伝統に想いを馳せながら、飾ったり、使ったり、手ぬぐいを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか？

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