ナバホ族の砂絵

～「POTLATCH」より vol.25 ～

昔の私が「砂絵」と聞いてパッと頭に思い浮かべたのは、子供の頃に遊んだカラフルな砂がセットになったキャラクターものの砂絵キットでしたが、ナバホ族の砂絵に出会ってからは、まず一番にこんな美しい砂絵が思い浮かぶようになりました。

これらのユニークな砂絵は、米大陸南西部の先住民（ネイティブ・アメリカン）のナバホ族に伝わる伝統工芸品です。
はるか昔は、これらの砂絵は病のある人を治療する儀式で使用されていたと言われています。砂絵の中には治癒力のある精霊が描かれていたり、動物や植物、儀式の風景や様々な自然現象が描かれていたりします。どれもデフォルメされていて、神話上の生き物だったりするため、説明書きのない作品を解読することは、一般人にはとても困難です。

本来の儀式では砂絵は保存してはならず、最後には病を破壊する意味を込めて破壊していたそうです。現在ではその芸術性の高さとアート作品としての美しさが評価され、額装された作品が多く残っています。昔、北米を訪れた方が記念に日本に持ち帰られたものが、縁あって当店にやってきたのかもしれませんね。

このレインバードの砂絵はナバホ族のアーティスト、DAVID VILLASENOR (1913 -1987)によるものです。アメリカ先住民に伝わる、この伝説の鳥が鳴くと雨が降ると言われています。水が貴重な砂漠地帯らしい素敵な砂絵ですね。

ナチュラルな色合いの砂絵はグリーンのあるお部屋にもよく似合います。額装されているものはどれもガラスが入っておらず、軽くて壁に飾りやすいのも嬉しいポイントです。
同じく先住民に伝わるミニサイズのトーテムポールともよく似合いますよ。トーテムポールにはモチーフとしてサンダーバードがよく彫られています。サンダーバードは、翼を羽ばたかせると自由自在に雷を落とすことが出来ると言われている、とても力強い精霊です。ナバホの砂絵の精霊にも負けないパワーがありそうですね。

こんな風にネイティブアメリカンのものをさりげなくインテリアに取り入れてみてはいかがですか？
他にはない自分だけの素敵な空間がきっと出来上がること間違いなしです！

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