板倉直子さんのデイリースタイル【11月編】 #1大人のデニムスタイル
『大人になったら、着たい服』で人気の板倉直子さん(セレクトショップ「ダジャ」ディレクター)の日々のおしゃれをご紹介するマンスリー連載。この秋、「ダジャ」でデニムフェアを開催したと聞いて、今月のテーマは“大人のデニム”に。若い頃とは視点を変えて、“今の自分”に似合う1枚を、一緒に探してみませんか?
デニムは、若い頃から親しんだクロゼットの定番アイテムですが、実は年齢とともに遠ざかっていた時期もありました。それが数年前に日本屈指のデニムブランド「リゾルト」に出会ってから、デニム熱が再燃。「リゾルト」はメンズ向けですが、歳を重ねて、お尻や腰まわりが気になってきたら、無理してレディスをはくよりも、メンズを上手に着こなすというのもおすすめです。なかでも「リゾルト」はメンズでも“男の子”にならず、きれにはける大人のデニムです。
最初にご紹介するのは、「リゾルト」の基本モデルとなる710。洗うたびにきれいなブルーに育つ1960年代のデニム生地を再現した、細めのストレートです。
この日はネイビーのカーディガンを合わせ、シルクのスカーフを。スミクロのリネンコートをはおって、上品にまとめました。
こちらも同じ710です。カジュアルなマウンテンパーカを合わせても、深めの色できれいなシルエットなので、子どもっぽくなりません。インにはハイゲージニット&パールネックレスで大人の趣に。マウンテンパーカを脱ぐと……
こんな感じです。笑。「ダジャ」のデニムフェアでフィッティング会をしてくださった、「リズルト」デザイナーの林 芳亨さんと2ショット。林さんのデニムの着こなしは、流石の格好よさ!
こちらも710です。紺ブレとデニムのつなぎ役は、グレーのハイゲージタートル。デニムなどのカジュアルアイテムを大人仕様にするときは、ざっくりニットではなく、ハイゲージのものを選ぶときれいにまとまります。
「リゾルト」712は、股上がやや浅めで、膝下がテーパードされているストレート。洗濯すると出る毛羽をあらかじめ焼いてあり、防縮加工されているため、洗いこんだ際のヨレが少ないのも特徴です。
ソリッドできれいな712を生かすように、トップスに白シャツ+生成りのベストを。ベージュのコートをはおり、グレーのストールで柔らかなグラデーションをつくりました。
最初にご紹介した710の股上を浅くしたタイプの713です。最初の710は裾をカットしましたが、こちらはロングレングスでロールアップしてバランスをとっています。細めのストレートシルエット、洗うたびに毛羽立ちきれいなブルーに育つのは、710と同じです。
全身のバランスはこんな風。ボーダーニットに「ジョンストンズ」のカシミアストール、リネンのワークコートを合わせました。デニムのきれいなブルーをベースに、差し色の赤を効かせました。
「リゾルト」のデニムは4型のみのラインナップ。そこには「何年たっても手に入る理想の定番を作り続けたい」という、デザイナー・林さんの思いが込められているそうです。今回ご紹介したのは、710、712、713の3タイプ。次回は、最後のひとつ、711の着こなしをご紹介します。どうぞお楽しみに。
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