耐熱の鍋を楽しむ
「くらしのもの siro」不動陽子さんvol.4
こんにちは。
5月の「器店主の朝ごはん」を担当させていただく、兵庫県西宮市の「くらしのもの siro」不動陽子です。今回で最終週となります。よろしくお願いします。
前回までを読んでくださった方は、まずはお白湯なのよね、と思って下さっているかもしれませんが、今週は食べています。(笑)
子供からの朝ごはんリクエストで1番多いのが、おじやです。
寒い時期は鍋の残りと共におじやをよくしますが、そうでなくとも雨降りで肌寒く感じた時や、パンが喉を通らない時など、年中よく作ります。
我が家には耐熱の片手鍋が2つあり、白い方は十場あすかさん、黒い方は壷田和宏さん、亜矢さんです。
鍋に水、すりおろした生姜をたっぷり、鶏ガラスープの素、冷ご飯、何かある野菜を少し刻んで入れ、最初は極弱火でスタート。
土鍋と一緒で、急激な温度変化はヒビやワレの原因になるので、まずはゆっくりあたためていきます。
5分くらい経ったら中強火にしてコトコト。最後に溶き卵を入れ、たっぷりネギをかけたり、すりゴマを入れたりお好みで。
ご飯やおじや、おかゆ、豆炊きはやっぱり土の鍋で炊くとおいしさがひとしおです。素材にじわじわと火が通るのがおいしさの秘訣のよう。
一度温まった土鍋の保温効果はとてもよく、しばらくグツグツしています。
子供が2人いて、1人ずつ用意すると喜ぶのでそれぞれに出します。
木のお椀は持っても熱くなく、子供も持ちやすいので我が家ではよく使います。前の回でお伝えしていますが、黒い器は料理を美味しく見せてくれます。
何でもない料理がぐっと引き立つのって嬉しいですよね。
子供達にはお椀で、私はお茶碗で。
木のスプーンは器にあたる音、口に入れたときのやさしい感触が好きで、昔から少しずつ買い求めてきました。
こういう感覚的に体が喜ぶものを小さい時からぜひ使ってほしいなと思います。子供はよく分かっていて、勝手に木のスプーンを選びます。
きっと大きくなった時に、見逃してしまいそうな小さな事に気づく人になるんじゃないかなと思います。
そういう小さな変化に感動とか隠れている気がするんです。
くらしの中の道具を自分が心地よいなと思うものを取り入れて、
日々使っていくと小さな積み重ねだけれど、とても豊な気持ちが育っていくような気がします。
【使った器と生活道具の紹介】
片手鍋 十場あすかさん @asukajuba
炭化焼締め片手鍋 壷田和宏 亜矢さん @tsuboaya005
黒漆椀・拭き漆匙 荒井智哉さん @_tomoya_kun_
石肌塗椀小 堀道広さん @ookinaosewa
飯碗 宮田春花さん @miyataharuka_
木のスプーン 三谷龍二さん
掲載の器は私物になりますので、現在は制作されていないものもあります。
4週に渡り読んでくださり、ありがとうございました。
最初は緊張していましたが、読んでくださっている方へお手紙のつもりで書けば良いのだと気づき、気持ちが楽になりました。
siroに来てくださることがありましたら、是非お声掛け下さいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
いつかお会いできますように。
不動陽子
兵庫県西宮市羽衣町7-27 1F
TEL&FAX:0798-56-7300
営業時間:10:00 – 17:00
定休日:日曜
http://www.siro-kurashi.com
Instagram:@siro_kurashi
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