僕と「LADER」が考える、台所用品の‟選び方”と‟付き合い方”

～「LADER」より vol.31 ～

うれしいことに、お客さんからお店のキッチンを褒めていただくことがちょこちょこあります。

でも、特別なことは何もなくて、いろんなことを揃えてるだけなんです。僕は飾るのがとても下手なので、色だったり素材だったり形だったり、そこに自分なりのルールを作ってとにかく揃えることで統一感を持たせるようにしています。

これはもともとの自分の好みもあるけど、僕からするとルールなしで無作為にものを選ぶということは、センス一発勝負というか、イレギュラーな要素を上手にまとめあげないといけないことになるから、その方がよっぽど難しいから、自分にとって簡単な方を選んでるという感じです。

このあたりは、たぶんみなさんが服を選ぶ時に自然にやってることと同じだと思います。単体で見るとかわいいけど個性の強い服は、他と合わせるのが難しいから買わないとか、基本的に暖色系の色でまとめるようにしてるとか、そういう選び方ですね。

お店に立ってる印象では、ファッションでは普通にできていることがインテリアではなかなかできないという方が意外と多い気がします。服を買う時は手持ちの服とのコーディネートをイメージして選ぶと思うんですけど、インテリアの場合はもうちょっとラフな感じなのかもしれません。

服が自分に似合う似合わないがあるように、日用品にも自分の暮らしに合う合わないがあります。

極端な例だと、使い捨てられるものを選ぶのか、手入れをしながら長く使い続けられるものを選ぶのか。その人の暮らしのスタンスによってどっちが快適かは変わってきますよね。

「何を大事にしたいか」で選ぶものって変わるんですよね。だからこそ、これからももの選びを慎重かつ大胆に、楽しくやっていきたいです。

１ヶ月お付き合いいただきどうもありがとうございました。みなさまの毎日がより豊かになりますように。

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