【60代の大人暮らし】おしゃれの秋がやってきた! 自分のために装う愉しみ
発売中の『ナチュリラ』2022春夏号掲載の「母娘で受け継ぐ“古いもの”を慈しむ心」にて、SDGsなおしゃれと暮らしをご紹介している小暮涼子さん。その飾らない等身大の様子にはたちまちの反響があり、先月よりコラム連載をスタート。
最近のSNSは素敵な投稿が溢れていて楽しい反面、「あまりにキラキラしすぎていて、そうでない自分に苦しくなる」という声を聞くことも。「無理しない、背伸びしない、でも心地いい」そんな小暮さんの暮らしぶりを月一連載でお届けしています。
おしゃれは誰のため? 私の場合は間違いなく自分のためです(笑)。たとえ普段着だって好きな服で過ごせたら、やっぱり気分はいいですよね。今回はファッションをテーマに、秋から着てみたい組合せを私の身長(156cm)にセッティングして撮りました。
デニムはロールアップせずに、きちんと裾上げを
ワンピースに合わせる時にスッキリ履きたくて「YAECA(ヤエカ)」で春先に買ったデニムを迷いに迷って2cmだけ裾上げしました。服作りをしている次男に相談すると「確かに切った方がいいかもね」と。子供たちは私のおしゃれ心に付き合ってくれる有難い存在です。
古着も大いに活用します!
くたくた具合が大好きな麻のショップコート。インナーは綿+カシミア混のVネックで古着です。
秋にも活躍してくれる、夏のお気に入りワンピ
「homspun(ホームスパン)」のワンピースは夏に大活躍で珍しく夫にも褒められました(笑)。長袖インナーを合わせて、もう少し季節が進んでも活躍してもらいます。
10年選手の服もラウンジウェアとしてまだまだ活躍
ふわふわと暖かいウールガーゼのワンピースは10年選手。今は普段着として家で着ています。立ち上がる時に踏まないように要注意(笑)
自分なりの合わせ方ルールもできてきました
ベストとスカートのセットアップ。ファッション誌などを見ているとボトルネックのインナーを合わせたいところですが、肩凝りして苦手なので20年前(!)の「agnes.b(アニエスベー)」のシャツを合わせます。セットアップの服はかしこまりすぎず、ほどよいきちんと感でお出掛けに便利ですね。
新旧のお気に入りを合わせてみたら大成功
最近買った紺のVネックの綿ニットは、袖口のリブが長めなのが気に入りました。3年ほど前に選んだ柿色のスカートと合わせました。
巻き物を使うのが楽しい季節には
ストールいろいろ。左のオリーブグリーンは娘と行った初めてのパリで、道行く人の素敵なストール使いに影響されて買いました。ふわりと軽くパリの良き思い出の品となりました。
還暦の“赤”は上質なニットを選びました
還暦を機に買った赤いセーターはブラシでお手入れすれば毛玉も殆どできないので、お出掛けにも普段にもどんどん着ています。
ほんの少し、のアクセサリーはちょっとユニーク
数少ないアクセサリー。奥の丸いのは、何と本物の豆をコーティングしたピアスです。フェルト製の鳥ブローチは軽さが気に入って、ちょっと冒険。左手前は次男、ハットピンは長男からのプレゼントでアンティークだそうです。
バッグを主役にしたくて選んだ冬物コートは、共布のストールがボタンで取り外しできます。ストンとしたシルエットですが、サイドにスリットが入っているので動きやすく、横からの姿もニュアンスが出ます。この日は白のパンツを合わせましたが、柿色のスカートとの組み合わせもお気に入り。
最後に突然ですがパリの写真です。娘が日本のブランド「beautiful people(ビューティフル ピープル)」さんのパリコレに出演! 今回のテーマにぴったりなので写真を送ってもらいました。
私が6年前に初めて訪れたパリで感嘆したのは、パリジェンヌたちのさり気ないおしゃれが素敵だったこと。そして、流行も気には留めるけれど決して振り回されない…そんな着こなしが自分の目標になりました。
忙しいスケジュールのなか楽しそうな娘。とにかく続けよう…と頑張ってきたダンスで思い掛けず素晴らしい機会に恵まれました。私も嬉しくて、子育てのご褒美をいただいた気分です。
ちょっと長かった今年の夏も終わり、何を着ようかな?と考えるのが楽しい季節になりました。皆さんも大いに秋を満喫してくださいね。それではまた、11月に。
写真と文/小暮涼子
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