「バーバパパ」が会津の伝統工芸・起き上がり小法師に
~「OEUVRE(ウーヴル)」より vol.12~
お店を入ってすぐの棚でお客様を迎えているバーバファミリー。大人も子どもも、だれもが思わずにっこりしてしまう、その愛らしい姿。たちまちお店でも大人気になった、このにこやかなファミリー。
実は、福島県会津地方の伝統的な工芸品である「起き上がり小法師」なんです。木に、乗り物に……と、何にだって姿を変えられるパリ生まれのキャラクター「バーバパパ」のファミリーが、転がしても転がしても起き上がる小法師に変身して、家族を見守ってくれます。
指で少し押せば、にこやかに起き上がるバーバパパやママ、子どもたちに、何だか肩の力も抜けて、とっても癒されます。枠にとらわれない、なんとも「バーバパパ」らしいこのすてきなアイデアをかたちにしたのは、以前ご紹介した、タオルを制作されている「リトル」の日夏さんご夫妻。
日夏さんの奥様は広島県出身で、この小法師の張り子は、広島平和記念公園に世界中から寄贈される折り鶴を再生して作られています(売上の一部は、広島市原爆ドーム保存事業基金と福島県の東日本大震災子ども支援基金に寄付されます)。
そして、バーバファミリーを忠実に再現し、1つ1つ絵付けをするのは、会津町の野沢民芸品制作企業組合 二代目の早川美奈子さん。バーバファミリーはとてもシンプルな顔をしていますが、一目見て「バーバパパだ!」と分かるように安定的に描き続けるのは、きっと想像以上に大変だと思います。
それから、一番に目を引くその鮮やかなカラーリング。安心・安全な「ベンジャミンムーアペイント」の塗料を使用しており、とてもきれいな色でそれぞれのキャラクターを見事に表しています。
「OEUVRE」では、初! キャラクターものの販売でちょっとドキドキでしたが、蓋を開けてみれば大好評で、男性の方にも多く購入して頂いています。また、家族の人数に1つ加えて神棚に飾り、家族が増えることを祈る……という風習があることから、ご結婚・出産祝いとしても選ばれるようになりました。
絵本の中のバーバファミリーも、物語を通して、たのしくおもしろく私たちに色んな事を教えてくれますが、このかわいらしい小法師に変身したバーバファミリーも、たくさんの人に笑顔を届けてくれそうです。
国内外の雑貨や日用品、服、アクセサリーなどが並ぶセレクトショップ。連載「今日のひとしな」の執筆は店主の牟田絢加さん。
福岡県久留米市野中町1270
TEL:0942-33-0107
営業時間:12:00~17:00
休:月曜+不定休(2017年から変更予定。営業日はブログとインスタグラムで確認を)
https://oeuvre.stores.jp
http://store.persica.jp
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