【60代の大人暮らし】わが家に「年末の大掃除」がないワケ

頑張りすぎず心地いい、60代の大人暮らし
2022.11.18

発売中の『ナチュリラ』2022春夏号掲載の「母娘で受け継ぐ“古いもの”を慈しむ心」にて、SDGsなおしゃれと暮らしをご紹介している小暮涼子さん。その飾らない等身大の様子にはたちまちの反響があり、先月よりコラム連載をスタート。

最近のSNSは素敵な投稿が溢れていて楽しい反面、「あまりにキラキラしすぎていて、そうでない自分に苦しくなる」という声を聞くことも。「無理しない、背伸びしない、でも心地いい」そんな小暮さんの暮らしぶりを月一連載でお届けしています。


 

こんにちは。あっという間に11月も半ばですね。暮れの大掃除は寒い上に何となく気ぜわしく感じて、私は6月と11月の“中”掃除と日々の掃除で、年末に大掃除をしなくていい工夫をしています。皆さんには「これだけ?!」と思われるかもしれませんが…うちのお掃除事情、どうぞ見てやってください(笑)

やっぱり気になる水まわり

気になる水まわりは中掃除ではなく、日々の掃除でちょこちょこメンテナンスをしています。まずはお風呂から、築27年の我が家ですので薄目で見ていただけたら有難いです。

つい後回しにしてしまいがちな見えない箇所の掃除は、SNSで発見した、排水口と追い焚き口の金具を外しての掃除方法を真似しています。お陰で排水口のドロドロの掃除からは解放されました。早速ご紹介しますね。

夜にしておくこと


①排水口のトラップ等を外して洗面器で6杯分(約3ℓ)の残り湯を排水口に勢いよく注ぐ
②壁の下の方に飛んだ水滴を拭く
③スクイジーで床の水滴を取り除く

掃除はスペースを区切って


普段のお風呂掃除は写真のようにスペースを区切って1ヶ所ずつ(床も半分ずつ、数えたら全部で14ヶ所でした!)ローテーションしておこなっています。

①浴槽と壁の1ヶ所を洗う
②スクイジーで床の水滴を取り除く
③前の晩に使ったバスタオルで壁と床の水滴をサッと拭いて洗濯機へ

壁全体を毎回洗わなくても順番に掃除することでキレイが保て、大掃除の必要はなくなりましたよ。

洗面台は汚れに気づいたらの「ちょこっと都度掃除」


洗面台も朝の洗顔時に汚れが気になったら、洗面台掃除用のスポンジに石鹸をちょっとつけてササっと洗います。ステンレスのソープディシュとコップは東京・青山にあった「F.O.B COOP」で20年ほど前に買いましたが、すっきりしたデザインで手入れもし易いです。


洗面台を洗うスポンジは窓のワイヤーラック(新婚当時に購入)が定位置。スポンジは「無印良品」の柄つきスポンジのスペア用を半分にスライスして使っています。

台所のレンジフードには、なんと「アレ」を活用!


台所のレンジフードはメイク落としオイルで6月と11月に“中”掃除をします。「油汚れは油で落とす」と言うのを知って、ある日試してみたら大正解! メイクを落とす要領で手のひらでクルクルとオイルを馴染ませ10〜15分。


あとは乾いた布で拭くだけでピカピカ! しかも被膜ができて汚れも付きにくくなるんです(わたし調べ)。本当にお勧めなので、ぜひ試していただきたいです。ちなみにプロペラは手の届く所の油を拭くだけで良しとしています(笑)

物を減らして掃除しやすく・使いやすく

昨年、台所も物を処分して引出しを整えました。


元々入っていた引出しの仕切りが傷んだので、「無印良品」のトレイで整理しました。引出しの底板は補修し、取れない汚れがあったので白くペイントしました。


引出し2段目もペイントして、100均のスベリ止めシートを敷き、小鉢や豆皿を並べています。スパイス類は使いこなせないので、小瓶の調味料は少数精鋭でこれだけです。

収納方法や置き場にもひと工夫を


レードルや木のカトラリーは立てて収納。その奥は食器洗いの前にさっと汚れを拭く布で、古着やタオルを小さくカットして籠にざっくり入れています。やかんはここが定位置、使ったら戻します。コンロから離れた場所に置くことで油ハネ汚れがなくなりました。


シンクの調理台下が引出し収納、後ろの食器棚とトースターの間がレードルとやかん置き場です。


1回目のコラムにも書いた通り優等生タイプの主婦ではない私ですが、リビングの窓だけは小まめに拭きます。その他の窓は…ご想像通り(笑)6月と11月です。全部を頑張らなくても気持ちよく暮らせたら、それが一番ですよね。

主婦に定年はないそうですが、お掃除も手を抜けるところは抜いてセミリタイア状態の私(笑)。皆さんも肩の力を抜いて暮らしを楽しんでくださいね! それでは、また12月に。

 

写真と文/小暮涼子

 

←この他のコラム「頑張りすぎず心地いい、60代の大人暮らし」はこちらから

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