お客様の声から誕生した 職人の手仕事と優しさで包む‟シザーケース”
~「LIFETIME」より vol.10 ~
花のある暮らし。庭の植物も、切り花も、季節の移り変わりを感じるだけで、心が落ち着くものです。そんな暮らしの隅っこで役立つシザーケースをご紹介します。
(左から、ダークブラウン、グレー、ブラックの 3 色展開)
「お花のお稽古のときに、バッグに入れて持ち運べる鋏ケースを探している」というお客様の声がこのシザーケースを作るきっかけ。
(「Rim」のアトリエ)
勝手な使命感に駆られ制作に取り掛かりましたが、ご要望のほとんどが女性で、わたしが作ると無骨過ぎて何かが違う。そこで、友人でもある京都・御所南の革工房「Rim(リム)」の押野敬子さんに相談することにしました。
そんな矢先に、あるテレビ番組で彼女の密着取材が入り、「シザーケースができるまでを撮影したい!」と番組ディレクターからの打診が。しかも、その取材中にアイデアが降ってくる奇跡が重なって……、という誕生秘話も。
(包んで巻くだけ)
日本で古くから伝統的に伝わる「包む」「結ぶ」の本質と、ものを大切にし、相手を尊重する意を表す所作を鋏ケースとしてカタチにした「包んで運ぶ、結んで贈る」シザーケース。
(逆から鋏を入れて巻くとシザーケースにも)
風呂敷のように包むほか、鋏の出し入れが可能な2WAYでお使いいただけます。
(持ち運んだり、吊り下げたり)
素材は、姫路のタンナーによるタンニンなめしの美しいシボのオイルドレザーを使用。動物の皮革なので一枚ごとに色味も質感も異なります。タンニンなめしは化学的な処理とは異なり個体差もあり、経年変化も味わい深いもので、使い込むと艶が出て色も深みが増してきます。
実は、「Rim」には、ミシンなどの機械がありません。革を広げ、色むらや傷などを確認し、一枚ずつ革包丁で裁断。
(製品も人柄も可愛くてカッコイイ)
ヨーロッパの伝統的な技法で、馬具職人によって受け継がれてきた手縫い。コバ磨き(毛羽立っている革の断面をなめらかに、良い手触りに仕上げる処理の仕方のこと)も、もちろん手作業。
(すべて手作業で制作)
裁つ、貼る、縫う、磨く、全てが手作業で作られています。
(アトリエ兼ショップで、たくさんの革製品を販売されています)
そんな「Rim」の押野さんの作り出す製品は、発色と手触りの良い上質な革や麻糸を厳選した、シックで落ち着いた色合いから、優しく色鮮やかな配色まで、カラバリエーションも豊富。職人気質の技術を駆使した製品でありながらも、そこに優しさが滲み出ているのが「Rim」の魅力。そして、それこそがこの当店オリジナルのシザーケースに必要な要素で、「Rim」に制作をお願いした所以です。
(寒桜が売っていたので。桜といえば、
なお、このシザーケースは当店「LIFETIME」だけでの販売で、「Rim」では販売していませんのでご注意ください。
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営業時間:13:00~17:00
定休日:水曜、日曜
HP : https://lifetime-g.com/
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