ぽってりとした形に心温まるデザイン　作陶家・長﨑絢さんのマグカップ　

～「千日草」より vol.21 ～

長﨑絢さんは、奈良県で作陶されている陶作家です。個性溢れる絵付けに感動し、「千日草」でもお取扱いさせて頂いております。

「今日のひとしな」は、絢さんの作品の中で一番大好きなマグカップをご紹介致します。

思いの外軽く、取っ手も広く作られているので指が２本しっかり入ります。マグカップの形は同じですが、加工方法が全く異なる３種類を順にご紹介致します。

【栗染貫入】
シンプルに見えますが実はとても手間がかかる、こちら栗染めマグカップ。 マグカップの貫入（土と釉薬の収縮率の差によってできる、釉薬の表面にあるヒビのこと）に栗の渋を入れています。栗の渋は赤茶色をしているので、白にほんのり赤みが差しやさしい表情になっています。

【実山椒】
グレーとグリーンが混ざっているようなとても魅力的なグリーンのカラー。この色味に心惹かれます。写真ではその良さが全て伝わらないのが残念です。こちらの実山椒のマグカップは≪イッチン≫という技法で製作されています。ぽこぽこな断面がより愛おしく感じられる。そんなマグカップです。

≪イッチンとは≫
スポイトの中に泥漿（粘土を水で熔いたもの）や釉薬を入れて、絞り出しながら線や図柄を描く技法です。 平らな器面に泥漿を絞り出すことで、その部分が盛り上がって模様となります。

 【絵付け うさぎ】
絢さんの絵付けは古風で個性的。シンプルでもあるのでとてもおすすめです。今年の干支はうさぎ。うさぎは「子孫繁栄」や「飛躍」と、縁起物とされています。


「千日草」オンラインストアでもご購入頂けますので、こちらもぜひご覧ください。

サイズ：全長約12cm×高さ約8.5cm×飲み口幅約6.8cm
素　材：陶

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