【DAY_3】モヤシ炒めだって器次第
島根の人気セレクトショップ「Daja(ダジャ)」ディレクター・板倉直子さんの新刊『明日、ちょっといい私に出会えたら』の7日間特集、3日目です。今日はこれまでとちょっと視点をかえて、板倉さんの暮らしにまつわるお話をご紹介します。毎日の食卓の定点観測フォトに加え、今回特別に、本では未掲載の写真も公開! 板倉さんセレクトの素敵な器たちをご堪能くださいね。
モヤシ炒めだって
器次第
普段の食事作りに余裕がないとき、わが家のお助けメニューとして頻繁に登場するのは、モヤシ炒め。
あるとき、料理家の有元葉子さんの本を眺めていたらおいしそうなモヤシ炒めが載っていました。モヤシ炒めなんて料理の本を見て作るものではない、と、それまでは適当にちゃっちゃっと炒めて終わりでしたが、レシピどおりにきちんと手順を踏むと、これがなんと主菜になるくらいのおいしさ! ごま油とニンニクの香り、塩だけのシンプルな味つけ。こんなときには必ずミネラル豊富でうまみのある天然の海塩を使います。仕上げに黒こしょうをひいたらもうお腹がぐ~と鳴り始め、あとは食べるだけ。時間もかからずあっという間にでき上がるので、そのタイミングに合わせて冷凍ストックしているサケを焼き、おみそ汁を温めておきます。
こんな感じで、週に一度は胃腸を休めるためにもシンプルなメニューにするよう心がけています。質素なモヤシ炒めですが、コントラストのある黒い大皿に盛ることでよりおいしそうに見えてくるから不思議です。平日の夜は料理に手間をかけない分、少し大ぶりなお皿でごちそう感を出すというのもアリだと思います。
塩むすびは食べやすくてかわいらしい丸型が好き。いつも冷凍ストックしているサケとキュウリの浅漬けがあれば安心。仕事を終えて帰ってからでもモヤシ炒めをささっと作れば、夕食が即完成。
シンプルごはんのときには大きなお皿で見栄えよく。時にはレストランを真似たテーブルセッティングを楽しんで。お箸は「市原平兵衞商店」、カトラリーは「カイ・ボイスン」を愛用。
こちらは、本には未掲載の写真。日々の食卓にのぼるシンプルシックな器たちは、楽しみながら少しずつ増やしているそう。
『明日、ちょっといい私に出会えたら』より
Amazon / 楽天ブックス
photo:伊東昌信
Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「ダジャ」のディレクター。『大人になったら、着たい服』でトラッドを基本にした私服コーディネートが紹介されると、マニッシュな中に大人の女性らしさがあると大評判に。日々の着こなしや暮らしぶりを紹介したインスタグラムも人気。現在は、ファッションブランド「ハンドルームウィメンズ」のディレクションも手がける。著書に『大人のための かしこい衣服計画』『頑張らないおしゃれ』(ともに主婦と生活社)がある。
Instagram @itakuranaoko
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