緑のある暮らし「SKRUF（スクルーフ）」

〜「PETIT BONHEUR」より vol.29 〜

誰かに花を贈るときだけでなく、自分のために花屋さんに行くようになりました。上手く飾る自信がないので買うのはたいてい１種類なのですが、お気に入りのフラワーベースに飾ると部屋が明るくなって元気になります。

今日は、古くからガラス工芸が盛んなスウェーデン南部・スモーランドで1897年から製造を続けるガラスメーカー「SKRUF」のフラワーベースのご紹介。

「SKRUF」は1897年の創業以来、伝統的な吹きガラス製法にこだわり、熟練の職人によってハンドメイドされています。底にはポンテと呼ばれる吹きガラスの証とも呼べる丸い印。どれもシンプルなデザインだけど、わずかに異なる厚みから生まれる輪郭のゆらぎが、人の手によって作られた温かみを感じさせてくれます。

“PONNY”シリーズは、薄いガラスとシンプルなフォルムが特徴。デザイナーのCarina Seth Andersson（カリーナ・セス・アンダーソン）。が生み出す作品のほとんどは、白か黒、そして透明。色がないからこそフォルムの美しさが際立ちます。置いておくだけでも素敵。花を生けるとさらに、そのなだらかな曲線が描くプロポーションの魅力に気づかされるのです。

Lサイズの高さは21cm。床置きしても映えるサイズ。カラフェとしても使えます。“花をいける”ことに若干の照れくささがある私は“枝もの”を飾ります。写真はモッコク（木斛）。江戸時代から“庭木の王様”と呼ばれている常緑樹です。「これ、魔除けになるのよ」と言われて即決しました。縁起物にはめっぽう弱い…。

「PETIT BONHEUR」のフラワーアレンジメントをお願いしている、そして私がいつも行く花屋さん「花曜日」は、入り口の大きなロシアンオリーブの木が目印。

店内は森の中にいるような透明感のある空気。今の季節はドウダンツツジやユーカリ、ユキヤナギなど、大好きな“枝もの”が充実。オーナーの淳子さんにアドバイスしてもらいながら花（たいていは枝）を選ぶのが楽しみです。

この春には、福岡市の大濠公園に「Mille Tendresses（ミルタンドレス）」を出店。長い間、私たちの店の花を担当してくれていた店長の千晴さんのアレンジは、色づかいがとても素敵で華やかな中に”カッコよさ”があります。福岡にお住まいの方はぜひ訪ねてみてくださいね。

■SKRUF/スクルーフ

花曜日（はなようび） ＠hanasakura0823
Mille Tendresses（ミルタンドレス） ＠milletendresses_fuk

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