【60代の大人暮らし 小暮涼子さん】暑さをかわす、シニアの夏の過ごし方
昨年の『ナチュリラ』2022春夏号「母娘で受け継ぐ“古いもの”を慈しむ心」にて、SDGsなおしゃれと暮らしをご紹介した小暮涼子さん。その飾らない等身大の様子にはたちまちの反響があり、2022年5月よりコラム連載をスタート。
最近のSNSは素敵な投稿が溢れていて楽しい反面、「あまりにキラキラしすぎていて、そうでない自分に苦しくなる」という声を聞くことも。「無理しない、背伸びしない、でも心地いい」そんな小暮さんの暮らしぶりを月一連載でお届けしています。
皆さん、お盆休みが終わりホッとしたり、ちょっぴり寂しくなったりしているころでしょうか。今回は移住した次男家族宅への逆帰省(笑)や、エアコンの効いた部屋でのDIYなど、ちょっと変わったシニアの夏の過ごし方をお届けします。
逆帰省?! 移住した次男宅へ
旅の帰りに山梨に移住した次男家族のもとを訪れました。服づくりを生業とする次男のアトリエ、窓の外には緑がいっぱい。手前に見えているのは栗の木です。
どこに行くにも虫かご持参のお兄ちゃん(5歳)にとって、ここはパラダイス! もりもり食べて元気な妹(2歳)も楽しそう。この間は近くの果樹園で桃の収穫体験もしていましたよ。
住まいはリノベ済みの物件。こういうスッキリした洗面所は憧れです。子どもたちの家を訪れるとインテリアに刺激をもらい、片づけをすることが多いんですよ。
何より羨ましいのは、この眺め。左に写る大きな木は「多分、クルミの木だよ」と教えると喜んでおりました。家の前には梨とリンゴの木もあってビックリ!
自宅では涼しい部屋でDIYを楽しんで
さて、我が家に帰り、旅の途中で見つけた流木を使ってDIYをしました。まず、裏に1.5cmの針が斜めについた100均のフック(2個入りで耐荷重量1kgまでなので、多分500gまで大丈夫)を取りつけました。
これナニ? って思いますよね(笑)。実は不要になったベルトのループです。釘を使うと木が割れそうだったので、ループに木を通して内側から画鋲を刺して壁に固定することにしました。
木の下の割れている部分を金属フックに乗せ、上からはベルトのループを通して画鋲で留めました。写真左が正面、右が横から見たところです。
掛けたかったのは、リバティのエプロン。普段エプロンはしないのですが、いつか80代になったときもこんなエプロンをしてたら素敵……と思い、ちょっと奮発しました。かわいいフックで収納の定位置もできて大満足! ちなみに今回のDIYは家にあった物を使ったので製作費0円です。
ワイングラスを使ってお家でかき氷パフェ
旅行中、美味しそうなかき氷を見たので(見ただけ・笑)真似して作ってみました。スーパーでカップの練乳かき氷(99円)を買ってきて、ワイングラスに移し、プラムシロップ(次男のお嫁さん作)をかけて庭のローズマリーを添えました。
観葉植物のお手入れや家庭菜園の収穫も
ウンベラータをSNSで見た方法で剪定。まず好みの高さに切り、てっぺんの葉を1枚残して下の葉を切り落とします。切り口から出る白い液は服につくと取れないので、バケツに水を用意し、切るそばから枝を入れて。落とした葉は紙袋に捨てます。どんな風になるか、お楽しみに!
今年のミニトマトは苗がよかったようで、つやつやと美味しい実が沢山ついて、夏の終わりまでには150個は採れそうですよ。
毎年放ったらかしで採れる茗荷と青紫蘇です。子どものころ、父の冷奴に入れる茗荷を採るのが私の役目でした。茗荷は甘酢漬けにすると綺麗なピンク色になって、箸休めやサラダのトッピングにおすすめです。
夏のお出かけ3点セット
たまのお出かけには扇子と日傘が必需品。「傳(ツタエ)」の日傘は5年ほど前に青山のスパイラルビル1階でやっていたPOPUPショップで買いました。柿渋染めのお陰なのか、他の日傘よりも断然涼しくて、ずっと使い続けたいお気に入りです。
流木のフックをしみじみ眺めていたら、最初につけた金属フックでも事足りることに気づき笑ってしまいました。8月は例年、家でこんなことをして涼しい夕方になってからお使いに出る日々。でも暑いのは苦手なのに、ヒグラシが鳴くころになると何となく寂しい気持ちになるから不思議ですね。暑い暑い夏もあと少し、皆さん体調を整えて秋をお迎えくださいね。それではまた、9月に。
写真と文/小暮涼子
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