「暗示にかかれ」~おしゃれ暦vol.24~睦月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第24回目です。いよいよ寒さのピークを迎えるこれからの季節。街ではセールも終盤、春物が店頭に並び始めています。すっごく寒いのに、気分はもう春に向かいたい……そんなとき手に取るアイテムとは?
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
今わたしたちは、日本の最も寒い季節を過ごしています。
ですが、来週は暦上の立春。
立春から5月上旬の立夏までの3か月間を「春」と呼んでいます。
鬼のお面をかぶる季節。
寒さもピークを迎え、あとは温かくなるばかり。
西のほうから、梅が咲き始めることでしょう。
・・・
・・・
という意識を頭では抱きながら、、
とにかく寒いので、まだ冬のお洋服にしがみつく。
今はそういう時なのでしょう。
気温がまだ上がらない今、
コットンベルベットの素敵なコートに身を包み、
気分だけでもあげていこう。
首元は大判ストールで防寒しよう。
カバンは気温に関係なく、
春気分を投影できる。
季節の変わり目は、1週間単位で陽の長さが変わる。
ちょっと日脚が長くなったかな、、
なんて感じながら、コートの前を開けて着てみたりして。
インナーには真っ白なセーターを忍ばせる。
室内でもまだまだ寒い今の時期、
大判のストールは体をすっぽりと覆い隠してくれて大活躍。
「もう立春か」
という何気ない気持ちが、
「明るい色でも着てみるか」
という何気ない行為につながっていく。
真っ白で温かく、薄手のセーターは、
気持ちと気候に空いた深い溝をそっと埋め合わせてくれそうだ。
立春とは名ばかりの寒い日々を過ごしながら、
「もう春か。。」
と、冬服を着ながらも口ずさんでみる。
まずは、自分に暗示をかけてみよう。
春が少し早くやってくる。
コート:Honnete ¥45,000+tax
セーター:ITOI ¥31,000+tax
パンツ:FIRMUM ¥22,500+tax ※現在完売中(入荷予定あり)
ストール:FACTORY ¥15,000+tax
カバン:IMAYIN ¥15,800+tax
シューズ:Catworth ¥22,000+tax ※2月中旬ころ入荷予定
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