800FLPの上質ダウンで軽くてあったか! 「タイオン」のフレアスカート
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
厳しい寒さを乗り越えるために必要な定番素材といえばダウン。今年は、パデッド生地を使ったアイテムがトレンドということもあり、より注目が集まっています。さて、冬支度をしようとセレクトショップへ行き、いいなと思ってタグを見るとこのブランドだった、ということ、ありませんか?
そう、“体温”をそのまま欧文にした「TAION(タイオン)」です。2016年にインナーダウンブランドとして創業後、たちまち高品質、高機能であることが認知され、日本はもとより世界中にその名が知れ渡りました。アイテムによっては25色展開するなど、カラーバリエの豊富さは、おそらく世界No.1! アウターやボトムス、小物類などアイテムの幅を広げ続け、現在はなんと約200品番もあるのだとか。そんな膨大なコレクション中からピックアップしたのは、2022年からスタートしたこちらのフレアスカート。
「タイオン」シティ ダウンスカート¥11,880
※商品の価格は 2023年11月現在のもので、表示は税込みです。
見た目だけでもうあったかく、ラクなゴムウエストで、秋冬ならではのおしゃれが楽しめそう! とワクワクします。ベーシックカラーを中心に、シーズンごとに新色も登場。今回は一部のご紹介になってしまいますが、この秋冬は全10色! 合わせやすいいい色ばかりで、どれにしようか迷ってしまいます。サイズもS、M、L、XL、2XLと5展開。斜めステッチが、クラシカルな印象を醸し出します。
いうまでもなく抜群の保温力、そしてボリューム感があるのに超軽量。その理由を、「タイオン」のPRの方が教えてくれました。
「ダウンアイテムでよく目にするFLP(フィルパワー)は、ダウンの性能を表す単位で、同じ重さ(1オンス=28.4g)のダウンが、どれだけ膨らむかを示しています。数値が高いほどダウンが膨らみ、空気の層が厚くなるという指標で、650FLP以上であれば高級ダウンという目安になっているのですが、このスカートは800FLP。この数値は、ハイスペックなアウトドアブランドで使われるクラスなんです」
あたたかいだけではなく、利便性にも富んでいます。たとえば、両サイドのポケットにはファスナーがついていて、こまごまとした小物を入れても落とす心配がありません。当たりが出にくく、見た目もスタイリッシュ!
旅行へ行くときは、付属のポーチに収納してコンパクトな状態で持ち運びができます。
そして、自宅で手洗いができるというイージーケアな面もかなり嬉しいところ。
魅力は機能性にとどまらず、デザイン性でも。両サイドの縫い合わせ部分のステッチが、ずれずにきちんとつながっているんです。
また、フレアが直線的で甘すぎず、ほんのりモードなアウトドア感を演出してくれます。PRの丸山朋子さんが、フーディを合わせてカジュアルに着こなしたスタイルがこちら。
「タイオン」ドローストリング ダウンバッグS ¥2,970
スカート同様、このダウンバッグも大人気なのだそう。
流行に左右されない、ベーシックな物作りに重きを置いている「タイオン」らしく、どれもタイムレスで長く付き合えるものばかり。しかも、本当にこの値段? と驚くほどのコストパフォーマンス力。インナーダウンだけではなく、スカートやほかのアイテムにもぜひ注目してみて。
photo:花⽥ 梢 text:三宅桃子
公式サイト:https://taion-wear.jp
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