和室ばかりの古い農家を改装して明るくてナチュラルな家へ【富山県】

Comehome!
2022.10.06

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

祖父が建てた古い農家造りの家をリノベーション。母屋のほかに納屋もあり、敷地もゆったり。自然も身近にある環境下で、子育てしやすい家を目指しました。

この記事は『リノベーションでつくる こだわりヴィンテージハウス』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

【越智さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/60年
間取り/9LDK+屋根裏部屋→7LDK+スタディスペース+WIC+サンルーム+読書スペース+納戸
延べ床面積/221.06㎡(1階167.06㎡ 2階54㎡) 
物件購入価格/実家の持ち家のためなし
リノベーション費用/1500万円
リノベーション面積/221.06㎡
施工/SOLO&MADERIA

和室2間をつなげてLDKに。テーブルの向こうに、6人分の食事を用意するのに便利な大きな作業台を造作しました。床材はチェリー材。

キッチンの左隣に設けたパントリー。冷蔵庫が目隠しでき、食器や食品ストック、薬類、学校のプリント類もまとめて収納できます。

「パナソニック」のラクシーナに2口IHクッキングヒーターをつけています。

祖母が使っていた和室はキッズスペースに。アトリエの隣なので、ワークショップの参加者に、子ども連れでも参加しやすいと好評。

キッチンの奥の元茶室を念願のアトリエにしました。家事の合間に作業できます。

和室ばっかりだった家を改装して
子どもの遊び場や宿題場所、アトリエまでもてました

6年前、大阪から家族で富山の実家に越してきました。祖父の代の家は広くていいのですが、お風呂が外にあり、寒い時期は子どもたちをお風呂に入れるのも大変で。生活していく上で、ほかにも不便なことがたくさん。そんななか、数年前に母を、続いて祖母をなくしました。しばらくして、少し落ち着きを取り戻したころ、これからの生活を考えて、家を見直そうとリノベーションを決意。
 子どもたちがのびのびとすごせ、家族が集いやすいようにと、和室2間をつぶしてLDKかをひと間続きに、そこを中心に各コーナーに行き来ができるよう、間取りを考えました。もちろん、悩みに種だったお風呂も家の中に!
 ずっと夢にみていたアトリエももてました。ビーズや毛糸などで小物を作る活動をしているので、時にはここでワークショップも開けます。子どもが大きくなり、自分の時間がもえるようになってきたころだったから、リノベするタイミングもよかったんです。

キッチンカウンターは当初は板張りでしたが、施工会社の提案でタイル仕様に。

あえてソファを置かず、床でくつろぐスタイルが気に入っています。

明るく清潔感のあるサニタリーに。白壁をベースにカラフルなタイルを張り、以下は木に。

引き戸は床の色に合わせて作ったもの。たたきと沓脱ぎ石は昔のまま。

古い窓ガラスや玄関土間など
昔ながらのいいものは残しました

 初めてのリノベで思い描く家がつくれるのか不安もありました。そんななか、力になってくれたのが友達に紹介してもらった「ソロ&マデイラ」。設計したカフェの素敵さにほれ込み、おまかせすることに。できるだけ昔の家面影を残したいという私たちの希望を聞いて、屋根裏の床板をリビングの飾り棚に使ったり、今では見かけない古い単板模様ガラスを再利用したり、いろんな提案をしてくれました。
 また、カラフルなのが好きな私が悩んだのが壁の色。どこかにネイビーブルーを使いたかったので、それに合わせる色をどうするか相談しながら決めました。最終的に淡いトーンの黄色を選びましたが、これが大正解。ネイビーブルーの壁がアクセントになり、かつての暗かった家が、生き生きと明るくなりました。
リノベしてから、季節や気分でファブリックパネルやカーテンを替える楽しみができました。私の好きなヴィンテージ生地も映え、私らしい家になったと思います。

 

 

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