使い続けて不具合が生じた家具は、ぜひリフォームを【マルニ木工】

令和の家具事典
2024.10.10

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

 

「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。

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#09
座面を張替えることで生まれ変わる木の椅子


マルニ木工ではリフォームにも力を入れています。メンテンナスしながら使い続けていただくことで、永くご愛用いただけます。
今回はそんなリフォームの中身をご紹介いたします。

ご購入いただいてから20年以上もお使いいただいている椅子。承った際に、「買い替え」か「リフォーム」で迷っていらっしゃいましたが、思い出があるからとリフォームを希望されました。
お客様からは
・生地の張替え
・籐の張替え
・椅子の座り心地改善
の3点を承りました。

そこで、今回はよくご依頼いただく生地の張替えについてご紹介いたします。

1 検品


お預かりした家具が工場へ運ばれてくると、熟練のスタッフ3~4名でお客様の家具をチェックします。ご依頼の修理内容と照らし合わせ、気がついていない不具合箇所が無いか入念に検品を行います。

 

2 ウレタンの交換


写真は座面のウレタン(クッション材)の使用前と使用後の比較写真です。
張替えの場合には、ウレタンも併せて交換しております。
20年以上お使いいただいていたので、ウレタンの厚みが新品と比べて半分以下になっており、座り心地が悪くなっていました。

 

3 生地の裁断・縫製


型紙を使って生地に印をつけ、裁断し、縫い合わせていきます。

 

4 張り込み


座面の木枠にウレタンを載せ、生地を張っていきます。
マニュアル通りに縫製しても、うまく生地が張れない場合があります。その時は縫製チームと張りチームが現物を見ながら相談します。
「もう少しふくらみがあった方がきれいに仕上がるよね」
「じゃあもう少しこういう縫い方をしてみようか」
「いや、ウレタンの入れ方で調整できるかもしれない」
どのようにすれば良くなるのかアイデアを出し合い、よりご満足いただける形を探します。

 

5 完成


お客様と打ち合わせを行った当初は、木部の塗装修理も検討されていましたが、とても丁寧に家具を扱ってくださっており、木部の色が経年変化によってとても味わい深くきれいだったため、塗装修理はせずお使いいただくことになりました。

座り心地も見た目の美しさも新しくなりながら、経年変化により味わいが増した木部がうまく調和し、新品とは異なる良さを持つ椅子に生まれ変わったのではないでしょうか。唯一無二の存在となった椅子をまた20年お使いいただけることは、私たちの喜びです。

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