座面の裏も美しい。新作のペーパーコード仕様もおすすめです【マルニ木工】Lightwoodチェア

令和の家具事典
2024.10.13

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

 

「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。

 

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#12
軽くて扱いやすい椅子Lightwoodチェア 
ペーパーコードのこだわり

軽くて扱いやすい椅子のLightwoodチェアに2023年、ペーパーコードが追加になりました。
今回はペーパーコード張りの、マルニ木工ならではのこだわりをお伝えいたします。

編み方は封筒編みを採用しています。封筒の糊付けする部分のような形で、一筆書きのように四隅から中央に向けて編み込んでいきます。中央部が緩やかに低くなっていくので、フィット感のある編み方になります。

 

こだわりポイント

使用するペーパーコードの長さは約110メートル! また1脚を張り上げるためには多くの時間がかかります。

約110メートルという長さを座面のサイズと比較すると材料、時間ともに長すぎるのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。Lightwoodチェアの座面裏を確認するとその理由が分かります。

 

スピードよりも安定した座り心地

作業をしていく上で、作業効率は製造業においてとても重要なポイントの一つです。一つ一つの動き、歩く歩数などすべてが作業効率としてカウントされていきます。
そのバランスを見極めながら、それでもこれだけの時間をかける必要があると判断したのが、このLightwoodチェアのペーパーコードです。


工場では効率よく全ての張り職人たちが張れる工程を考慮し、職人が変わっても一定の座り心地になるよう調整しました。

 

座面裏まで美しく

Lightwoodの座面は468 ×461mmと特に大きな座面ではありません。それではなぜ約110メートルも使用するのか? その秘密は座面をひっくり返しても結び目が見えない3重構造にあります。1脚1本のコードで編み上げることは難しいので、適度な長さで繋げながら編みます。そうするとどうしても結び目がいくつかできてしまいます。

マルニ木工の製品は、座面裏、天板裏の美しさも重要です。座面と座面裏、両方に封筒編みを施すことにしました。
こうして出来上がったペーパーコードのLightwoodチェアは、1脚に約110メートルのペーパーコードを使用し、多くの時間を要して編み上げることになりました。

 

メンテナンス

ペーパーコードは紙でできているので、水に濡れた状態で力など加える(座る)と、伸びてしまう可能性があります。濡れてしまった場合などは、しっかり乾かしてからご使用ください。

また油分を含んだ汚れはシミになりやすいのでお気をつけください。長年のご使用の中でシミや、また緩みも出ることがあると思いますが、ペーパーコードは張替えが可能なので、安心してご利用いただけます。

木のフレームは同じですが、座面の仕様が変わるだけで様々な表情を見せてくれるLightwoodチェア。お好きな仕様をお選びください。

Lightwoodチェアのページはこちらから

 

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