大切な人と見たい映画『人生フルーツ』
編集部の木村です。
今日はおすすめ映画のご紹介です。
90歳の津端修一さんと87歳津端英子さんご夫妻の
日々の暮らしを描いたドキュメンタリー映画「人生フルーツ」が
公開中です。
この映画は樹木希林さんのこんなナレーションからはじまります。
「風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。」
1960年代に、建築家である修一さんが設計した
高蔵寺ニュータウン。
その一角で、40年間という時間をかけて、
風の通り道となる雑木林と畑を育てながら
コツコツ、ゆっくり、暮らしてきたご夫婦の物語です。
広々とした庭にはかわいらしいイラストつきの札。
キッチンガーデンで収穫される
新鮮な野菜は英子さんの手によって
日々の食卓を彩ります。
なじみのお店から買った
お肉や魚も大きな冷凍庫にストックされて
出番をまっています。
修一さんの自家製ベーコンや、
梅干し、佃煮など英子さんの保存食も。
「コンビニには、いったことがない。
信頼できる人から買うの」と英子さん。
三時のおやつには、春夏秋冬それぞれに実る
果実でつくるジャムやコンポート。
英子さんのお手製プリンやガトーショコラ……。
津端家の食卓はほんとうに豊か!
「お金より人が大切」とお金にはまったく頓着がない修一さん。
元東大ヨット部のキャプテンで
今もそのときに培ったロープワークが
暮らしを豊かにしているそう。
お手製ベーコンをつるしたり、雨の日の洗濯干しもお手のものです。
便利を避けて、自然となかよく、いくつになっても
なんでも自分でやってしまうおふたりは、
決してストイックではなく
ユーモアたっぷりでチャーミングなのも素敵!
そして、一番素敵だったのは
「(英子さんは僕の)生涯で最高のガールフレンド」という台詞。
ご夫婦の菜園生活をていねいに取材してまとめた本
『あしたも、こはるびより。』、
『ひでこさんのたからもの。』(ともに主婦と生活社刊)
には英子さんのお料理や保存食、デザートのレシピや
修一さんのベーコンづくりの様子も収録されています。
発売中の『暮らしのおへそ』Vol.23では
ナレーションを担当した樹木希林さんが明かす秘話も!
大切な人とぜひ観に行ってほしい映画です。
※劇場情報については『人生フルーツ』公式サイトでご確認ください。
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