今日は“実験編”。家具についた汚れを放置すると……?【マルニ木工】
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。
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#27
汚れを放置するとどうなる?
家具をご検討される方の質問で一番多いといっても過言ではないのは、日々のメンテナンスについて。今回は1時間と1週間、ウレタン樹脂塗装とオイル仕上げの木材に汚れを放置して確認してみました。実験月は春先です。
今回用意した木のサンプルはオーク材の突板と無垢材の2種です。新しいものではなく、数年使用したサンプルを使用しています。
突板(ウレタン樹脂塗装)
無垢材(ウレタン樹脂塗装)
無垢材(オイル仕上げ)
実験で用意した5つの“染み”
突板/ウレタン樹脂塗装 上段左から:水、しょうゆ、ケチャップ 下段左から:赤ワイン、オリーブオイル、アクリル絵の具
無垢材/ウレタン樹脂塗装 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
無垢材/オイル仕上げ 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
●水:見えないこともあり放置してしまいがちな透明の液体。
●しょうゆ:和食の食卓でこぼす・汚す可能性の高い第一位ではないでしょうか。
●ケチャップ:半液体のような調味料はどのように変化するでしょうか。
●ワイン:色の薄いアルコールが多い中、しっかりと色付き美しいワインも輪染みが気になるところです。
●油:オリーブオイルを使用しています。※揮発性ではないオイルを使用しています。
●絵具:用意したのはアクリル絵の具になります。
実験1
1時間後に水で絞ったタオルでふき取り
突板/ウレタン樹脂塗装 上段左から:水、しょうゆ、ケチャップ 下段左から:赤ワイン、オリーブオイル、アクリル絵の具
無垢材/ウレタン樹脂塗装 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
無垢材/オイル仕上げ 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
無垢材(オイル仕上げ)は水としょうゆは染みになっていますが、時間の経過とともに水分が蒸発して見えなくなりました。
アクリル絵の具は乾くと耐水性があるため、ふき取るのに苦労しました。
実験2
1週間後に水で絞ったタオルでふき取り
突板/ウレタン樹脂塗装 上段左から:水、しょうゆ、ケチャップ 下段左から:赤ワイン、オリーブオイル、アクリル絵の具
無垢材/ウレタン樹脂塗装 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
無垢材/オイル仕上げ 左・上段:水、下段:赤ワイン 中・上段:しょうゆ、下段:オリーブオイル 右・上段:ケチャップ、下段:アクリル絵の具
しょうゆ、ケチャップは液体が凝固したため、サンプル板に日焼けあとが出来ました。
ウレタン樹脂塗装はほぼきれいにふき取ることが出来ましたが、オイル仕上げはシミが残りました。
実験結果
多少の放置であればふき取ることが可能という結果になりました。とはいえ、汚れたら放置せずその場でふき取ってあげてください。
日々のメンテナンスをしながら、長く大切に使っていただけるととても嬉しいです。
※メンテナンス(家具のお手入れについて)では、汚れのひどい時は中性洗剤を使用するとご案内していますが、今回は水でかたく絞ったタオルなどで拭く方法のみとしております。
※ご使用の木の種類、設置場所、使用年数等でも結果は変わりますので、実験結果は目安として捉えていただければ幸いです。
実験結果全文はこちらから
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