５月の「今日のひとしな」は奈良「ならの実」が担当します

はじめまして。奈良県でセレクトショップを運営してます「ならの実」と申します。
今回はこんな素敵な企画にお声がけ頂きとても光栄に思います。

近鉄奈良駅より10分ほど歩いたところに、「ならまち」という観光エリアがあります。
「ならまち」とは、世界遺産「元興寺」の旧境内を中心とした界隈で、江戸時代には猿沢池界隈が「お伊勢参り」の宿場町として栄えた街でもあります。

そんな歴史のある街に2013年6月にならの実はオープンしました。
昨年10周年を迎え、これからも地元のお客さまや観光で訪れたお客さまにとって、日々の暮らしでお役に立てるような店舗であり続けたいと思います。

店舗の場所は、「興福寺、五重塔」が店舗の前から眺めることができる場所。
物件を見つけた時にその景色も気に入り、ここで店舗を出したいと迷わず決断しました。
地元の方や観光客の方が数多く散策されるこのエリアでお店が出来ることを嬉しく思っています。

しかし物件が決まりお店を開店するには予算と時間には限りがあります。店舗の壁をペンキで塗ったり、床にワックスをかけたり、スタッフと共に夜遅くまで準備したのがつい最近の出来事のようです。

オープン当初

オープン当初はハンドメイド商品を中心に取り扱いさせて頂くことが多く、個人作家さまにお声がけさせて頂き、半数以上が個人作家さまの商品で運営を始めました。
しかし、いざお店を始めてみると店内の商品が足りなく、2階の半分をカフェスペースとして机と椅子を並べて、スペースを埋めるという状況でした。

５周年でリニューアル当時

たくさんの個人作家さまにご協力は頂けていたものの、このままでは商品を安定的に店舗に並べることが出来ない、危機感を感じ色々調べると雑貨などを生産しているメーカーさまの合同展示会があることを知りました。

それまで展示会の運営側のお仕事をしたことはあるものの、仕入れる側として展示会へ行くのは初めてで、ワクワクした気持ちと共にとても緊張していたのを覚えています。
初めて訪れた東京での合同展示会での出会いが今の店舗運営にとって欠かせないものとなったことは間違いないと思います。

「ててて見本市」（現在はててて商談会）、そこの合同展示会で出会ったモノとヒトに感銘を受け、この商品たちをぜひ取り扱いさせて頂きお客さまに紹介したい！
たくさんの方にお話を聞かせて頂きました。
まだ店舗を始めたばかりで信用が無い為、お取り扱いをさせて頂きたい思いを必死に伝えさせて頂きました。
おかげさまで現在もたくさんの商品をお取り扱いさせて頂いております。

「つくり手、つたえ手、つかい手」三つの「て」、その中の生産者さまとお客さまの間にある「つたえ手」が私の店舗としての役割だとその時感じました。
聞けば聞くほど面白く、どのような産地でどんな職人さんが生産しているかを実際に聞かせて頂いてその想いをどのような形でお客さまに伝えるか、日々奮闘してます。

これから先もモノを販売するだけでなく、つくり手さまの想いも、つかい手の方々に届けられる店舗でありたいと考えております。

オープン当初から在籍してくれるスタッフが産休中に遊びに来てくれました、全員が復職しバリバリ働いてもらってます。

全ての商品をご紹介することは出来ませんが、ひと月間どうぞよろしくお願いいたします。

店主　やまだ　まさひろ

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