60代がフリルブラウスを着るなら……ラフなミリタリーパンツがいい気がします
こんにちは、高知のセレクトショップ「ANOUCK(アヌーク)」の森 厚乃です。昨年は「おしゃれさんコーディネート」の週末連載で1年間にわたり、60代の私と80代の母の二人がおじゃまいたしました。今回は4日間特集で、また一つずつ歳をとった老々コンビでおじゃまをいたします。
先日、「さあ、季節も気持ちも春!」というこの時期に、ギックリ腰になってしまいました。かつてない強烈な痛みに、初めて腰を診てもらいに病院に行ったところ、季節の変わり目はギックリ腰になる人が多いそう。物を持ち上げる時は、一度腰を落としてから、ヨッコラショと掛け声をかけながらにしています。
さて、春になるとタンスから取り出すのは、やっぱりシャツやブラウスです。突然ですが長いこと服屋をやっていて、シャツとブラウスの違いを今一つ分かってないことに気がつきました。
あらためて調べてみると(ググるだけですが)、シャツは元々男性用の下着がベースとなっていて前開きボタンとカフスがあるもの、ブラウスは女性用の上着が起源で、フワッとしたデザインや装飾があるものを指すことが多いようです。今はいろいろなデザインのものが出ていて、シャツ・ブラウス、どちらともいえないものも増えましたよね。
そんなわけで今回の4日間は、シャツ・ブラウスを主役にすることに。襟と袖口にフリルがあしらわれ、シフォンのような生地の可愛いブラウスを、60代の私と80代の母で、それぞれ着てみました。
先手は、私から。
ボトムはミリタリーパンツ、足もとはアウトドア用のサンダルに、リュックを合わせて。
最近お店では、「ベーシックな服が地味に見えだして、ちょっと可愛いのが着てみたい」という声をよく聞きます。先日も街中で、年齢は大先輩と思われる方が、胸元にフリルがあしらわれたブラウスを着てらしたのを見かけて、ホントに可愛い着こなしだったんです!
でもいざ鏡の前で顔に合わせてみると、「やっぱり似合わない、なんか恥ずかしい」云々で、断念される方が多いです。私もそうです。試着しては、「はて?」と(早くも朝ドラに影響うけてます)、鏡に写る自分に問いかけることが多々あります。
たぶん60代になると少し華やかなデザインの服を着たほうが、顔を明るく見せてくれるはずだと思うのですが、皆さん「自分では似合うかどうかが判断できない」というのが本音なのかもしれません。
そんな時は、ちょっとシビアな目を持つ友達に見てもらうとか、あるいは娘さんがいらっしゃる方は、チェックしてもらうのもいいのでは。店でも母娘で買い物をされている光景をよくお見かけしますが、母に対しては、忌憚のない意見をお持ちの娘さんが多いです(笑)。そんな時、隣で聞きながらたまに割り込んだりして、若い方と話をします、というより、してもらっています。この前も、イエベとブルベについて教えてもらいました。
このブラウスは、フリルやベリー柄が可愛いテイストでありますが、土台がバンドカラーなので、私でも鏡の前で「はて?」とならなかった一枚です。ラフなテイストのミリタリーパンツやリュックを合わせることで、自分らしく着られそうです。
次に、このフリルブラウスの本領を発揮してもらおうと、オケージョン対応の着こなしをしてみました。
光沢感のあるシャカシャカとした生地のワイドパンツと、フォーマルなブラックのレザーバッグを合わせたところ、結婚式なんかでも大丈夫な気がします。
明日は同じブラウスを、80代の母のコーディネートでお届けいたします。
R&D.M.CO- C/L W.B FRILL COLLAR SHIRT/flax
YAECA M-51フィールドパンツ/olive
MASTER&CO. リュック/black
R&D.M.CO- GARMENT DYE LONG GUM PANTS/black
撮影・メイク・ヘアアレンジ:藤岡ちせ(APARTMENT 102.)
←その他の「ANOUCK」の記事はこちらから
高知県高知市はりまや町1-9-7 1F
営業時間11:00~18:00(木曜のみ13:00~18:00)
定休日:水曜
https://anouck-shop.com
Instagram「@anouck.harimayacho」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。