香菜子さん、キャロットケーキにドハマリ中です【前編】連載vol.54
梅雨間近のこの時期は、大物の洗濯やら空気の入れ替えやらで、ちょっぴりソワソワしますね~。さて、香菜子さんと一緒にお届けしている連載「日々にピタリなもの」ですが、今回のテーマはズバリ、キャロットケーキ! 「もう何回焼いたかわかりません」というほど、香菜子さんが最近ハマッている焼き菓子です。
そこで今日は、キッチンで実際に作っている様子を見せていただけることに。よろしくお願いしまーす。
レシピ本をお手本にしつつ
スパイスたっぷりにアレンジ
香菜子さんがいつも参考にしているのは、「まいにち食べたいキャロットケーキ」というレシピ本。ここに載っているレシピをベースに香菜子さん的アレンジを加え、いろいろと試している最中だそう。
この日作ってくれたのは、パウンド型で焼く「基本のキャロットケーキ」。ん? 何やら材料のところに書き込みが……。
「元々のレシピにはシナモンパウダーしか入っていないのですが、私はスパイスたっぷりが好みなので、ここにオールスパイス、ナツメグ、クローブ、ジンジャーなどを追加して作るのが最近の定番です。やさしい味わいに仕上げるというよりは、自分的にグッとくる味を目指している感じですかね」
「今日は思い切って、オールスパイスパウダーとシナモンシュガーを大さじ1ずつ入れちゃいまーす」
おおー、これは大人の味に仕上がりそうですね。楽しみ楽しみ。
しりしりにんじんも
たっぷりと
主役のにんじんは、パウンド型1つ分につきなんと2本半! これを、おろし器でもスライサーでもなく、丸い穴がたくさん開いた“しりしり器”を使っておろします。沖縄の方言で「千切り」を意味するしりしりですが、このしりしり器を使うとやや太めに切れるのと、刃が鋭すぎないので表面が粗くなり、やわらかな食感に仕上がるのだとか。
無心でひたすら、しりしりしり……。
「にんじんがこんなにたくさん入っているなんて、ケーキというよりサラダを食べているような感覚ですよね。さらば罪悪感! という感じです」
無理に端っこのほうまでしりしりせず、あえて大きめに残して保存袋へ。
「これは明日のカレー用です」
あとは混ぜるだけ!
バターとレーズンでこっくり味に
次に、卵、砂糖、塩、オリーブオイルを混ぜて……あれあれ? レシピではオリーブオイルとなっていますが、これは溶かしバターでは?
「ふふふ、ここも勝手にアレンジしちゃっています。オリーブオイルのほうがさっぱりヘルシーに仕上がるのですが、私はどうしてもバターのこっくり感がほしくて」
いいですねいいですね~。キャロットケーキ作りにおいても、「自分の好き」をとことん追求する香菜子さんらしさ全開です!
次に、卵液をにんじんに混ぜ、
くるみを割り入れて、
ラムレーズンをたっぷりと加えます(これも香菜子さん流アレンジ!)。
さらに、スパイスと重曹を加えた薄力粉をさっくり混ぜ合わせれば生地の完成!
型に生地を流し込んで
オーブンへ
お次は型の準備を。まず、パウンド型にクッキングシートをかぶせて押し当て、軽く折り目をつけます。
いったん外して、四隅に切り込みを入れ、
型の中にすっぽり入れ込めば、スタンバイOK。
大きめのスプーンなどで生地を型に流し入れ、トントンと落として生地をならしたら……
180℃に予熱しておいたオーブンで40分ほど焼きまーす。
「キッチンに甘い香りが漂ってくると、なんともいえず幸せな気分になるんですよね。そもそも、キャロットケーキにハマるきっかけになったのは、数年前に現地の友人を訪ねて旅したイギリス。カフェで食べたキャロットケーキのじんわり&しっかりした味わいに衝撃を受けました。真っ赤な生地のベルベットケーキなんかもおいしかったなあ。それからは焼き菓子にハマって、お店のメニューにキャロットケーキがあったら必ずオーダーしています。最近一番のお気に入りはマーガレット・ハウエル カフェのもの。スパイスのバランスとクルミの食感が好みですね」
焼き上がり~!
……と、キャロットケーキ論で盛り上がっている間に、焼き上がりましたー。温かいうちに型から外して冷まします。
わあ、おいしそうすぎる!
キャロットケーキはしっかり冷ましてからのほうが生地が落ち着いて本来の味わいを楽しめますが、あまりにもおいしそうな香りに思わず「焼き立てアツアツも食べてみたいです!」と香菜子さんに懇願(笑)。特別にふわふわの状態でスライスしていただき、1切れいただくことに。
むふー。ゴロゴロと入ったクルミと、鼻に抜けるスパイスの香りが最高! もう言葉にならないほど絶品なのでありました。
→【後編】へ続きます
Profile
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍。パンツしかはいていない謎のキャラクター「おぱんつ君」の生みの親。
Instagram「@kanako.lotaproduct」「@opantsukun_lota」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。