フィンランド編vol.1 フィンランドの心の風景「コリ国立公園」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2024.10.05

世界で一番幸せな国とも言われるフィンランドは、国土の約7割が森林で覆われ、自然豊かな美しい国としても知られています。2006年には映画「かもめ食堂」の舞台にもなり、憧れた読者の方も多いのではないでしょうか。「イッタラ」「マリメッコ」「アラビア」など世界中で大人気のブランドも数多く生まれました。
和歌山市の和歌浦で「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」という北欧・フィンランドをコンセプトにしたお店を営んでいる岩城真理さんに、お店の買い付けで訪れるフィンランドの知る人ぞ知るとっておきのスポットをご紹介いただきます。


 

はじめまして。和歌山市の和歌浦で「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」という北欧・フィンランドをコンセプトにした小さなお店を営んでいる岩城真理と申します。

 


連載の第1回目では、フィンランドの「コリ国立公園」をご紹介します。
フィンランドは、森と湖の国として知られており、国内には40箇所以上の国立公園があります。その中でもずっと訪れたいと思っていたのがコリ国立公園でした。

実は、6年前にフィンランドのヴィンテージショップに訪れた時、お店に居合わせた写真家の女性に出会いました。私が雪道で荷物が重たそうなのでと最寄の駅まで車で送ってくれたのです。
その際に、近くのギャラリーで写真を展示しているので見ていかないかと誘ってもらいました。短時間の滞在でしたが、そこに飾られていたコリ国立公園の写真を見ながら、フィンランドで最も美しい場所だからいつか訪れてみてねと言ってもらった言葉がずっと心に残っていました。

今回のフィンランドではレンタカーの旅をしており、ヘルシンキから約500キロの距離にあるコリ国立公園を目指しました。
コリ国立公園が近づくにつれ、森だけの静かな風景が続きます。

 


コリ国立公園には、3つの展望スポットがあり、ウッココリ(Ukko-Koli)、アッカコリ(Akka-Koli)、パハコリ(Paha koli)です。

 


ウッココリとパハコリはピエリネン湖の広大な風景、アッカコリはフィンランドの深い森の風景が楽しめます。アッカコリには木で作られた自然の中の教会もありました。

 


車で訪れる場合には、駐車場からは無料のケーブルカーに乗ることができ、一緒に行った小学生の娘も楽しむことができる程度の短時間のハイキングで展望台に到着できます。また、訪れている人たちが犬と一緒に散歩のように楽しんでいる光景も多く見かけました。ただし、岩場には柵がないので天候や季節によっては注意が必要です。

 


私たちが訪れた日は、幸運にも快晴でしばらく岩場に腰を下ろし、眼下に広がるピエリネン湖と広大な空、そして、湖に浮かぶ森をゆっくりと眺めました。自然から神聖な力を受け取っているような不思議な気持ちになりました。
もうなかなか訪れることはできないであろう場所に後ろ髪を引かれながらも景色を目に焼き付けました。

 


フィンランドには自然享受権と呼ばれる権利がありますが、森の恵みに感謝し、国立公園内のベリーなどを摘んで食べることができます。8月に訪れたコリ国立公園でも帰り道にはクランベリーやブルーベリーを見つけることができました。

 

 

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「Kolin kansallispuisto」
https://www.nationalparks.fi/kolinp

 

「Visit Koli Nature Centre Ukko」
住所:Ylä-Kolintie 39, 83960 Koli (Lieksa), Finland
電話番号:+358 40 773 2442
https://ukko.retkipaikka.fi/en_US

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