フィンランド編vol.3 フィンランドの森でキノコ狩り

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2024.10.19

世界で一番幸せな国とも言われるフィンランドは、国土の約7割が森林で覆われ、自然豊かな美しい国としても知られています。2006年には映画「かもめ食堂」の舞台にもなり、憧れた読者の方も多いのではないでしょうか。「イッタラ」「マリメッコ」「アラビア」など世界中で大人気のブランドも数多く生まれました。
和歌山市の和歌浦で「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」という北欧・フィンランドをコンセプトにしたお店を営んでいる岩城真理さんに、お店の買い付けで訪れるフィンランドの知る人ぞ知るとっておきのスポットをご紹介いただきます。





連載第3回目は、現地在住のテキスタイルデザイナー島塚絵里さんにフィンランドの森でキノコ狩りにご案内いただいた時のことです。
フィンランドは国土の7割以上が森に覆われていると言われているとおり、森は暮らしに寄り添うように存在しています。

 


森で採れるキノコの種類についての説明なども聞きながら、どんどん森の奥へと進みます。小道から外れて森の中へ。なかなか序盤はキノコが見つかりませんでしたが、ベリーなども楽しみながら探し続けます。
驚くことに森にいると段々と目が慣れ、小さな虫の動きまでわかるようになってきます。ふかふかの苔が美しくまるで妖精の世界です。

 


キノコ探しに没頭してしているうちにあっという間に2時間ほど経ち、心地よい疲れを感じました。最終的に、季節のキノコであるカンタレッリ(アンズタケ)やポルチーニをたくさん見つけることができました。

 


カンタレッリは、映画『かもめ食堂』でも有名になったあの黄金色のキノコです。この時期には港のマーケットやスーパーマーケット内でもたくさん販売されていました。

 


その後、絵里さんに教えてもらいながらキノコのリゾット作りです。鍋底を焦がさないように注意しながら時間をかけて作ります。自分たちで歩き回って見つけた美味しい森の恵みをいただき、感謝のひと時を過ごすことができました。

 


帰国後、10年以上前にフィンランドで購入したキノコのポスターをじっくりと眺めました。教えてもらったキノコを見つけると、嬉しくなり前よりもぐっと詳しくなったような気持ちになりますが、熟知するにはまだまだ程遠いですね。


島塚絵里さんはじめ、他のデザイナーの方たちにも今回の旅で話を聞きましたが、忙しい日々のリフレッシュ方法として、今の時期は森でのキノコ狩りがおすすめだと言われていました。自然の中で何かに没頭する時間を私も暮らしの中で取り入れていきたいと思います。

 

 

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