この秋冬に挑戦してほしい!3種のセットアップコーディネートをご紹介

おしゃれさんコーディネート
2024.10.27

こんにちは、広島の「S u K i M a -スキマ‐」赤松です。一年間続いた連載も今週が最後になります。

最後は個人のセレクトショップについて書かせていただこうと思います。
セレクトショップと言っても全国展開してる大手セレクトショップから個人で、なんなら一人で運営しているセレクトショップもございます。
僕自身、どちらでも働いた経験がありますが、個人店の方がスタッフの思いがこもっていると感じて働いていました。
どうしても大手では本部のバイヤーがセレクトした商品が振り分けられて届き、その商品が好きでも嫌いでも売らないといけない。売り場の販売員の意向が本部のバイヤーに届くまで何人もの人を通さないといけない。途中で立ち消える事の方が多いくらいです。20年くらい前の事ですので、今は少しづつ改善しているとは思うのですが・・・。

そういう意味では、個人店ですと店舗の販売が自ら展示会に行き、セレクトする事が多いです。販売員自身も自分がセレクトした商品なら思い入れがあり、自分がセレクトした責任感もあります。自店も同じように個人のセレクトショップですが、正直そのシーズンのセレクトした商品はほとんど残しません。
今年の春夏のセレクトした商品の中で、自店の定番商品以外ですと、残してしまったのは一点のみです。

初めから売れなかったら返品すればいいや!とか、どうせアウトレットがあるし!という思いがどこかにある大手の販売員とはちょっと違います。
どうしても個人のセレクトショップは入りにくい印象があると思うのですが、もしよろしれば少しだけ勇気を出して扉を開けてみてください。それぞれの店主、販売員の思いに触れていただけると嬉しいです。



では、最後は”セットアップコーディネート”をいくつか紹介させていただこうかと思います。
今シーズン、あえてセットアップを多めにセレクトしたわけではないのですが、セットアップでのコーディネートができるアイテムが多くなったのは、取り扱いのブランドさんもそういったアプローチをしていたのだと思います。

まずは「ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)」のエプロンワンピースとジャケットのセットアップです。



霧の世界をイメージしたオフホワイトのウール生地は、生地の表面に凹凸を表現し立体感を出すことによりボリュームを出すことができ、ウォーム感が出ていながらも軽量化できたできたそうです。
クラシカルなイギリスの4つボタンジャケットのように合わせを高く、カッチリした雰囲気のジャケットは肩幅や身幅を広くとってブルゾンのようなゆったり感も持ちあわせた作りになっています。
自己満足ポイントなのですが、内ポケットには茶会の際に急遽必要になる道具類を忍ばせておけるポケットがあり、忘れないようにポケット口に道具名 spoon,strainer(茶こし), sugar, sandglass(砂時計),dish cloth が刺繍で記されています。



エプロンをベースにフォーマルな要素としてプリーツスカートをドッキングさせたエプロンワンピースはスッキリしたフロントとは相反し、バックは大きくタックをとり優雅な印象になっています。
秋冬になると生成り、オフホワイト系のお色を使ったアイテムが目を惹きますよね。



次は「SUSURI(ススリ)」のサロペットとジャケットのセットアップ。



カシミアとウールをブレンドしてフェルト状に軽く柔らかく仕上げたオリジナル素材で、ふっくらとした仕上がりが上品な印象に映りますよ。胸当ての部分を高くしたサロペットは少年っぽくならず、キレイな大人の印象になりますね。
ボリュームのあるサロペットですので、合わせたジャケットは少しコンパクトな作りになっています。



着丈も少し短くし、フロントのボタンは同じウール素材を使った大きめのくるみボタンにしています。カッチリした雰囲気のジャケットながら、袖口のボタンを一つにし、肘あてを付け補強するなど遊び心もありますよ。


先週紹介しました「homspun( ホームスパン)」もそうでしたね.



ワイドパンツにゆったりしたシルエットのベストにグリーンのニットがポイントになっています。



最後は少しカジュアルな「ARTE POEVRA( アルテポーヴェラ)」のベストとパンツのセットアップ。



ウールリネン混のしっかりとした素材感でありながら、ふっくらした優しい印象も持ち合わせた素材を使っています。トップスのベストは身幅を少し大きめにとったリラックスしたシルエットで肩も広くとり、落ちるような印象です。
少し深めのVネックにがカジュアルになり過ぎない、女性らしさを表現してくれています。



ウエスト部分にはゴムと紐が通ったイージーパンツはヒップから太腿にかけてボリュームをとり、緩やかに窄めたシルエットになります。とっても楽にはいていただけ、個性のある素材ですので存在感もありますよ。

 

紹介しましたセットアップはどれも、それぞれ単品で着ていただく事もおススメしています。
ただ、セットアップでのコーディネートもほどよく、やり過ぎない程度にチャレンジしていただければお出かけも楽しくなるかなと思います。


実は、ギリギリにならないと始めない性格なので、毎回焦って書いておりました。もっと時間をかけてしっかりした記事を書けていればと少し後悔しております。この最終回も、書いている今は3日前になってしまいました。
それでも一年続けてこれ、お客様から反響をいただいて本当に感謝しております。こういった機会をくださった暮らしとおしゃれさんにも感謝です。
一年間本当にありがとうございました。

 

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