【金子敦子さん連載】vol.13 天神山周辺で紅葉を楽しもう!【前編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2024.12.03


山登りの楽しさってなんだろう?

頂上なんて目指さなくていいのです。
自然のなかで深呼吸するだけ、
ただ歩くだけ。
そのなんと豊かなこと!
さあ、山へ行こう!


金子敦子さんとともにお届けする連載、「大人のソトアソビ。」。13回目は、日本百名山のひとつであり、群馬県と新潟県の県境にそびえる谷川岳へ。……のつもりでしたが、金子さんが少し前に手を骨折され、まだリハビリ中ということもあり、今回はハイキング気分で歩ける天神山に変更。途中まではロープウェイに乗り、そのあとはトレッキングで、のんびり紅葉を愛でる2時間。下山後は、“日本一のモグラ駅”や古くから城下町、宿場町として栄えた高崎の街にも行ってきました。


 

天神平(標高1502m)
難易度☆☆★★★


今回の行程

6:36 東京駅発 
↓上越新幹線
7:50 上毛高原駅着

8:00 上毛高原駅発 
↓バス(水上線)
8:45 谷川岳ヨッホ by 星野リゾート駅着

8:54 土合口駅 
↓ロープウェイ 
9:09 天神平駅(標高1319m)

10:40 天神峠着

11:10 天神峠発

11:30 天神平着
「ビューテラスてんじん」で昼食

12:20  天神平駅発 
↓谷川岳ロープウェイ
12:35 土合口駅着
↓徒歩
13:00 土合駅

13:55 土合駅前駅発
↓バス(水上線)
14:15 水上駅着

14:23 水上駅発
↓上越線(高崎行)
15:27 高崎駅着

15:40 ベルーリア高崎
16:20 ヤマワラウ
16:30 シンキチ醸造所


10月下旬。今日の集合は、東京駅の上越新幹線改札口。「群馬の山に登るのも、上越新幹線に乗るの初めてで楽しみ!」と早朝から元気いっぱいの金子さん。「行ってきま〜す!」


1時間15分ほどで上毛高原駅に到着。降り立った瞬間、ひんやりとした風が吹いて、東京から離れたのを感じます。東口を出て、目の前に停まっている谷川岳ヨッホ by 星野リゾート行きのバスに乗車してほっとひと息。

本日のみなかみ町の気温は10度。金子さんの今日のウエアは「行動着にもレインウエアにもなるし、ストレッチが効いていて動きやすい」という「ミレー」のティフォンジャケットとパンツ、「ビボベアフット」の「トラッカーⅡ FG」。増田は「フーディニ」のビーエフエフジャケット、「山と道」のメリノウールのパンツ、「イノヴェイト」の「ロックライト295」です。


谷川岳ヨッホ by 星野リゾート駅に到着。降りてすぐ目の前に、ロープウェイの土合口駅の建物があります。「天気予報は曇りのち雨でしたが、山が近づくにつれて予想外の青空に。絶好の登山日和〜!」。
1階のチケット売り場でチケットを購入し、いざロープウェイへ。



ロープウェイは全長2400m、高低差573m。右前方には谷川岳、後ろに白毛門や笠ヶ岳が見えます。尾根と尾根の間を抜け、紅葉する木々の中を進んでいく約15分の空中散歩。360度の眺望が楽しめます。
真っ赤な絨毯……とまではいかないけれど、ブナやモミジ、ナナカマドなどの鮮やかな赤や黄色、オレンジ色が美しく、車内から「すごい!」「来てよかった〜!」という声が上がります。
(※紅葉の見頃は10月中旬〜11月上旬です)




ロープウェイの天神平駅(標高1319m)に到着。ここにはレストハウスや売店、トイレもあります。
ここから標高1977mの谷川岳の山頂を目指す人、天神峠ペアリフトで天神峠に向かう人、それぞれいますが、私たちは歩いて天神峠〜天神山に向かいます。トレッキングスタート!




天神尾根を30分ほど進み、谷川岳の山頂を目指す人たちとわかれて天神峠へ向かいます。
「木道やゴツゴツした岩の道、落ち葉が積もった道など、バリエーションがあって、山登り体験にぴったりなコース。視界が開けて、なかなかの高度感です」




「実が赤く染まると紅葉が始まるという、ナナカマドの赤い実を発見。ブナの落ち葉が積もった山道をサクサク歩くのも楽しい〜! 」。ブナは、みなかみ町の木だそう。


ロープウェイで一緒になった、オーストラリア人のキム・パーカーさんと再会。空手の大会に出場するために来日したとのこと(段位は六段!)。「写真を撮らせてほしい」とお願いしたら、前蹴りを見せてくださいました。「頂上まで行くの」というキムさんを見送って、私たちも出発です。



途中、絶景ポイントがあったので休憩。標高の高いエリアから順に色づいていくので、歩を進めるにつれて、木々がさらに色鮮やかになっていきます。


もうすぐ目的地の天神峠、というところで谷川岳の標識を発見! まるで谷川岳を登ったかのように見えますが、後ろに見えるのが谷川岳です(笑)。
「谷川岳を背負って立つと、何だかいっぱしの登山家みたいに見えますが、 実はそんなに歩いていません。長時間歩くのが不安な方でも、お散歩的な気軽さで本格的な山登り気分を楽しめるはず!」



ほどなくして天神峠に到着。階段を登った上が天神山の頂上です。気温は2度! 寒い〜!
でも山道を歩かず、ロープウェイとリフトに乗って軽装でも来ることができるので、観光客で大にぎわい。下りのリフトに並ぶ行列を横目に、私たちは「Mt.T by 星野リゾート」のゲレンデを下ります。



誰も歩いていないゲレンデを歩くのは不思議な気分ですが、なかなか楽しい!「とはいえ、結構急な下りです。転げ落ちるように歩いたので、膝がガクガクになりました。要注意です」
夏はニッコウキスゲやシラネアオイなどの高山植物を見ることができるそう。


盛りだくさんの後編に続きます!


text:増田綾子
photo:黒川ひろみ

 

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Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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