「futana」のこれから
皆さまこんにちは、京都「futana(フタナ)」の土井菜子です。
今日はクリスマスイブ。去年の今頃はぽわぽわと暖かなクリスマスでしたが、今年はしっかりと底冷えで、寒いさむいと言いながらストーブ前で陣取り合戦をしております。
すこぶる寒がりなのですが冬好き。明け方、湯気がのぼるカップで手を温めたり、もこもこソックスを重ねばきしたり、はたまたぽかぽか湯船に声を出しながら入ったり。寒さの中から抜け出して、足も手も背中も脚も全部ぜんぶほっとあたたまる緩急の時間が大好きです。
今年の年末は雪が降るかしらん。
昨日は、京都・西陣の店舗をclosedするまでの内側、心模様を書かせていただきました。今日はclosedを取り巻く外側、周りの事柄の様子を書かせていただきたいと思います。今日も皆さまに最後まで読み進めていただけたら嬉しいです。
去年12月に、お店のブログやお手紙で店舗をclosedすることをお伝えした直後から、皆さまからたくさんのお声をいただきました。お店でお話させていただいたり、メール、お手紙、時には電話で。お店に来てくださったりご連絡くださったりする皆さんそれぞれの理由が凄く嬉しくてしあわせで、そして楽しい発見の連続でした。
ここで「futana」をclosedする理由が、またぽこっと浮かびあがってきます。3つ目の理由、それは「皆さんがどのようにfutanaを捉えてくださっているかを知るため」でした。
それまでも「futana」へお声をいただく機会はありましたが、ここまで短期間に一度にたくさんのご連絡をいただいたことがなかったので、本当に嬉しく光栄でした。お洋服をはじめ、お店でお取り扱いをさせていただくものへの想いや姿勢は、今まで通りで進んでいこうという気持ちがここでも深まりました。
昨日は作り手さんからのお心遣い。今日は手に取ってくださる皆さまからのお声。両サイドからいただいた想いで、「futana」で居続けようという気持ちが一層強くなったこの1年でした。
「futana」をはじめてからずっとfutana然だから、自分を外側からみることが出来ずにいた土井。必要としてくださる皆さまがどのように必要としてくださっているのか、気付くための過程がclosedでした。
「futana」は、とてもパーソナルなお店。明確に口に出して自覚することをせずにここまできましたが、来てくださる皆さんもまた同じように捉えてくださっていることが分かって、この形を深めていこうとぐぐっと気持ちがかたまった今年の年末でした。
お洋服を手に取っていただく皆さんのいろいろ。身長や肩幅や腕の長さ、体のかたち、どこが気になってどういう洋服が安心できるか、用途、基準、時には仕事や家やその他いろいろな出来事、それに対する気持ちや考えや相談ごとも。洋服を介して皆さんの内側に触れさせていただいている、そしてそれは皆さんもそれをよしとしてくださっているから出来ることだと思います。
一歩さがって見たら、やっぱり暑苦しいお店だわん。
これからもお洋服と共に、来てくださる皆さんの内側にそっと触れさせていただこうと思います。既に「futana」を知ってくださっている皆さまはもちろん、これから知ってくださる皆さまのお話もお聞かせいただけましたら、わたし うれし
来年は10月ぐらいに1週間ぐらいの期間で、どこか場所を借りて「futana」をご覧いただける時間が持てたら良いなぁとフワフワ思っております。場所も何にも決まっていないから延期もしっかりあり得ますが、皆さまに楽しんでいただけるよう、ゆるゆると進めて参りたいと思います。皆さま、お会い出来るのを楽しみにしております。
えへへ
さて、ここまでは「futana」のお話。ここからは、少し新しい流れのお話をさせていただきたいと思います。とても嬉しくて、そしてちょっと笑っちゃうお話。
夏を過ぎたあたりから皆さんに「futanaが出たあと、この場所は何になるの?」と聞かれ、私もそれがとても気になっていたのですが……
なんとこのたび、「futana」でお取り扱いをさせていただいている「Vlas Blomme」さんの直営店舗、京都店となることが決まりました!!
わ~!!
嬉しい、とてもとても嬉しい!
7年と少しを過ごした場所。ハンガーラックや棚やカウンター、どの時間帯の陽の光も心地よくしてくれる窓。手離すと決めたのは自分自身ですが、解体されると思うと本当に寂しくて、寂しくなってしまうからあまりそのことを考えないようにして過ごした1年。
closedまで2か月を切ったタイミングで「Vlas Blomme」さんが来てくださいました。それまでも幾度か「futanaがなくなるの、もったいないです」と言ってくださっていたのですが、その日改めて「もし出来るなら、このままVlas Blomme 京都店として使わせてもらえたら」と言っていただいてびっくり!! びっくりしたと同時に、「あぁ、きっとこれもclosedを考えた理由かしらん」と納得しました。
順序は「futana」を閉めると決めたほうが早くて、そしてそう決めたからのお声がけなのだけれど、「Vlas Blomme」さんが京都店としてその後を使ってくださるのはなんだか必然のような気がしました。だから、closedの4つ目の理由は、「西陣・中小川に、素敵なお店が出来るため」でした。
西陣の地に、「Vlas Blomme」が出来る。なんと楽しく嬉しいことだろう。「可能であれば、是非お願いいたします」とお伝えしていた私の顔は、本当に嬉しそうだったと思います。
そこから2か月。つい先日、本格的に「Vlas Blomme」さんのお店となることが決まって、今この場をお借りして皆さまにお知らせさせていただく運びとなりました。
「futana」に来てくださる皆さまからも、店舗へのお気持ちをぽこぽこといただいていたので本当に良かったです。西陣にあのままの形で残していただけます。
そして、お知らせはそれだけにとどまらず。
「Vlas Blomme」さんから、さらに嬉しいお声がけで、その京都店を週2日ほどお手伝いさせていただくこととなりました!! なんと光栄でサプライズで嬉しいお話。
と、ここまで来てくすくすと笑い声が聞こえてくる予感……。
そうなのです。とどのつまり、これからも西陣の店舗に土井がおります。関西弁で言うところの、「結局、居るんか~い!」です。
えへへ
でもでも、本当にありがたいお声がけでした。
closed すると決めてから気づいた「変化が欲しくなっていた」の気持ちの中に、「自分に足りないことや新しいことをインプットしたい」という想いも含まれていたからです。作り手さんのお手伝いは、私にとってまたとないインプットの機会。どんどんと変化する洋服づくりの現場・環境を、中に数歩足を入れて体感させてもらえる。記憶の力やスピードは日に日にゆっくりとなってきていますが、これからいろいろなことを吸収させていただこうと思っています。そしてそのいろいろを、「futana」として見た形でも、皆さまにお知らせさせていただけましたら嬉しいです。
「futana」と、そしてお手伝い屋さん土井菜子と、2つの足でゆっくりゆっくり歩いてゆきたいと思います。皆さまよろしければ、「futana」か、お手伝い屋・土井菜子か、はたまた両方ともでももちろん! お洋服のあれこれをご一緒させていただけましたら幸いです。
今日もここまで一緒にお読みいただき皆さま本当にありがとうございました。これからも、「暮らしとおしゃれの編集室」さんで、時折日々のあれこれをお話させていただける予定です。その時も皆さまにお読みいただけましたら わたし うれし
またお会いできるのを楽しみにしております。2024年も本当にありがとうございました! みなさま、よいお年を~!!
futana
ショップサイト:https://www.futana.shop/
メールアドレス: info@futana.shop
公式LINE追加:https://lin.ee/GcQwtEC
Instagram:@futana_kyoto
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。